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2010(平成22)年12月29日、神戸新聞社がアルバイト求人に用いた女の子キャラクターの通称。公式な名前は付けられていない。
次のような求人広告(?)を出したことが全ての始まりであった。
[問題]
右のキャラクターが
いまいちいけてない(萌えてない)
理由を3つあげなさい。
1)______________
2)______________
3)______________
すらすら答えが分かった方は…
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[神戸新聞社 アルバイト/オタ知識豊富で、ネットに顔出しOKな方歓迎]
神戸新聞社内で、絵心のある人を捕まえて無理矢理描かせたのがそもそもの由来だったという。しかしこのイラストレーターは萌え絵については素人であるため、あのような絵になった。
このままでは微妙な萌え絵のままであったが、ここに別の部員が「いまいち萌えていない理由を3つあげなさい」という設問をキャッチコピーとして加えたことから、奇跡が起こったのである。
が、知名度が元々高いとは言えない地方紙、すぐに反応があったわけではない。応募締め切り日(1月14日)の数日前にこれが「発見」され、pixivなどで盛り上がったこともあり、実際に応募が殺到したのは応募締め切り当日の午後からだったという。
当日夜になって、今から履歴書持っていて良いか、明日でも良いかといった問い合わせが殺到し、あまりの反応に人事部の業務に支障を来たしたため、「犯人」のデジタル情報部のメンバーは人事部からこっぴどく怒られたという。
最終的に応募枠2名の中に100名近い応募があり、倍率は約50倍にもなってしまったらしい。しかも応募の顔ぶれも(当然)いつもと違い蒼々たる面々で、中には歌手志望、声優志望などもいたらしい。なお、面接において、この回答は合否には一切関係なかったという。
やらかしてしまったデジタル情報部であったが、これが同社に奇跡をもたらしたことは疑いようがない。
キャラクターグッズ製作の「COSPA」から「いまいち萌えない娘」グッズ制作の提案があり、検討の結果、利益の全てを寄付にまわすという条件でこれを了承したという。神戸という土地柄、当初は阪神・淡路大震災の震災遺児へ寄付する予定だったが、その後東日本大震災が発生したため、半分を阪神淡路へ、もう半分は東日本の被災地へと送ることになった。
また「公式同人誌」も作られた。2011(平成23)年3月中旬にこれが刷られたものの当初頒布予定だった即売会が震災で中止になってしまった。Twitterでいまいち萌えない娘が「どうしよう」とつぶやいたところ、フォロワーから「寄付分を上乗せして通信販売」という提案があり、希望者を募ったところ100部は即完売、追加の200部も呆気なく捌け、結果として7万円ほどを被災地に寄付できたという。ちなみに印刷費用は会社持ちではなく、デジタル情報部の部長である西栄一の個人負担だったという。印刷費も回収でき、1冊目は無事に成功となった。
公式同人誌は、2012(平成24)年1月15日にインテックス大阪で開催されたComic Treasure 19で3冊目が刊行され、これにて一つの終止符が打たれたらしい。
小説化までされてしまった。小説は「森田季節」、挿絵イラストは「朝霧ひろ」と称する人が描いている。
朝霧ひろという人が神戸新聞社の人なのかどうかは不明。
広告の右に書かれた「右のキャラクター」とされる娘が、いまいちいけてない(萌えてない)キャラクターだった。
全体的に青系の色で、腰まで伸びるツインテール、セーラー服のような服、だぶだぶの袖、ニーハイと絶対領域、女の子座り、などの、どこか初音ミク風のキャラクターであり萌え系の要素となる「記号」はそれなりに満足しているにもかかわらず、今ひとつ萌えないキャラとして評判になった。
後日、後ろ姿も公開され、実はセーラー服ではなくケープのような服であることが明らかとなった。
「いまいち萌えてない」というのは萌えという用語の誤用であり、ツッコミが殺到。それはともかくとして、pixivでは怒濤の勢いで「いまいち萌えない娘」のイラストが投稿され、その数はすぐさま2000を超え、1年経過した時には3000を超えていた。
ニコニコ動画界隈でも話題になったらしく、ここで「今井知菜」なる名前が付けられたらしい。
原作に忠実に表現するなら「いまいち萌えてない娘」などとするべきだろうが、誤用なので、自然的にこのような表現に落ち着いたようだ。
つまるところ、「いまいち萌えてない」といいながら、それ自体がしっかりと萌え要素となってしまっているとも言えるのである。
神戸新聞社の残念なイラストレーターの残念な絵で、元絵は実際に残念な感じであるが、現実に一つのムーブメントを作り、二次創作で多くの人を萌やすことになった。
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