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エイズ(AIDS)を引き起こすウイルス。
HIVは致死率が高く、それは生物兵器として人工的に作られたものがバイオハザードによって外部に洩れたのが発祥ではないかと考える人もいるほどである。
それはいささかオーバーとしても、高い殺傷力の他、症状の恐ろしさ、決定的な治療法の未確立など、生物兵器に有効な特徴を備えているため、生物兵器への応用を考える者もいる。しかしながら、実際にはHIVは生物兵器に全く適していないウイルスである。その理由にはまずHIVの潜伏期間の長さがある。現代の戦争は中世の100年戦争や30年戦争のような10年単位の期間はおろか、第一次世界大戦や第二次世界大戦のような年単位の期間にすら及ばず、月単位の期間で収まってしまう戦争である。生物兵器は兵器なのであるから当然のように戦争中に効果が出ないと意味が無いが、HIVの潜伏期間は10年以上もある。次に感染速度の遅さがある。HIVは血液又は体液経由で感染するため、被害が拡大するのに長い時間がかかってしまう。これは生物兵器の短期間で広域渡って多数の人間を罹患させる必要があるという要求を満たしていない。
このため、ソ連は1980年代半にアメリカから入手したHIVを生物兵器として研究したものの、結局兵器化を断念してしまっている。
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