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陸上自衛隊のWebページにおける説明によると「音楽演奏を通じて、隊員の士気を高揚します。」とのこと。
音楽演奏を主たる任務とする部隊を音楽隊という。
音楽隊は各自演奏する楽器を持ち、武装は小銃程度が一般的。従って、戦闘時攻撃力という意味ではほぼ無いに等しい。
当然、音楽的素養がなければ入隊できず、入隊に際してはオーディションなどがあるのが一般的。どの国においても、音楽科は狭き門である。
軍隊というのは、ドンパチすることだけが目的ではない。弾が飛び交ったり血が流れたり等は、しない方が良いに決まっているのである。
しかし、敵軍の戦力に対して一定以上自軍が弱くなった時、これはミリタリーバランスの狂いである。その時は敵軍が攻めてきて、弾は飛び血が流れ、平和は乱れてしまう。戦力は互いに拮抗しているか、または敵国より圧倒的に強いことが重要である。
ではどうやって自軍の戦力を見せるかというと、「軍の規律」という、一朝一夕には成り立たないものを敵軍に見せることによっておこなう。「楽器演奏をしながら、全く乱れること無く行進するさま」は、それは強さの証なのである。弾を撃たずして強さを証明する、平和的な攻撃方法といえる。
海外を見ても、北朝鮮の軍のようにどうみても弱そうな軍隊でも、定期的に規律正しいパレードを国外に見せては自軍の「強さ」をアピールしていることは、報道などで記憶にあるだろう。これが国際的なルールなのである。
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