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1944(昭和19)年に成立したシカゴ条約によって、国際航空の安全性の確保と国際航空秩序の監視のために設立された国際管理機構。国際民間航空機関。本部モントリオール。現加盟国185ヶ国。日本は1953(昭和28)年10月に加盟。
全加盟国が参加する総会と、総会で選出された33ヶ国により構成される理事会からなる。ICAOの目的は次の様にまとめられている。1.世界を通じて国際民間航空の安全かつ整然たる発展を確保すること。2.平和目的のために航空機の設計及び航空の技術を奨励すること。3.国際民間航空のための航空路、空港及び航空保安施設の発達を奨励すること。4.安全で正確で能率的且つ経済的な航空運送に関する世界の諸国民の要求に応ずること。5.不合理な競争によって生ずる経済的浪費を防止すること。6.締約国の権利が十分に尊重されること及び全ての締約国が国際航空企業を運営する公正な機会を持つことを確保すること。7.締約国間の差別待遇を避けること。8.国際航空における飛行の安全を増進すること。9.国際民間航空の発達を全般的に促進すること。
1944(昭和19)年11月に開催された国際民間航空会議(シカゴ会議)の目的の一つとして民間航空のための国際的管理機関の設置が議題に上げられた。しかし、オープンスカイを提唱するアメリカと制限主義を主張するイギリスとが正面から対立した。イギリスは戦後の国際民間航空がアメリカに支配されることを恐れ、国力が劣る国々の航空を保護するための運賃その他の重要事項を管理する強力な超国家的機関の設立を強く求めたのに対し、アメリカはその様な超国家的国際機関の設立は企業の自由競争を阻害するものでありカルテルと事実上同じであるとして猛烈に反対。結局アメリカの主張が大幅に取り入れられた機関となった。
ICAOはシカゴ体制を前提としているため、ICAOへの加盟にはシカゴ条約の批准が必要である。また、1945(昭和20)年の国際連合の創設に伴い、その専門機関の一つとなったため、ICAOへの加盟にはさらに国際連合の承認が必要となっている。
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