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鎖や索を付けて海底に投下し、水底に掻き込ませることによって船体等を係留することを主目的とする用具のこと。アンカー。
その船体の大きさに対してそのサイズは極めて小さく、素人目からは本当にこんな程度の物で船体の係留が出来るのかと疑ってしまうが、大型船になると錨本体1個だけで10トンを超え、錨鎖に至っては数十トンにまでなる。これが左右にあるので総合計は100トンをも超えることがある。さらに錨鎖がそんなにも重いのは長さが船体全長にも匹敵するような長さがあるからである。それだけの長さがあれば相当長い距離を錨鎖は海底を這うわけで、ここで錨鎖と海底との間で発生する摩擦も大きいのである。
古代から中世においては、石または石と木を組み合わせた木碇を使っていたが、近世以後では鉄製が使用されるようになる。
荒れる海では船体の安定性をはかるために、勿論海底に届くわけは無いが錨を下ろすことがある。
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