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車の内部で使われている電源。
2011(平成23)年6月にドイツで開催された自動車エレクトロニクス会議で、アウディ、BMW、ダイムラー、フォルクスワーゲン、ポルシェはDC12VからDC48Vへの移行を発表し、このために車で利用する半導体の対応を半導体業界に対して求めた。
現在の乗用車は、電動パワーステアリング、電動VDC、電動ターボチャージャー、エアコンの電動コンプレッサーなど、大電力を使う機能を多く搭載している。
電力=電圧×電流なので、電圧を上げれば、同じ電力量であれば電流を小さくすることが可能で、ケーブル径や機器の小型軽量化が可能になるほか、送電ロスが減るため省エネにも寄与する。
電圧の選択肢は多数あるが、直流の場合60Vを超えるときには直接接触に対する保護が必要となるため、車内供給電圧として使うには現実的ではない電圧である。仮に電圧が変動してもDC60Vに近付くことはなく、かつ効率的という理由で、DC48Vが選ばれた。
以前から乗用車の昇圧は検討されてきたが、導入には至っていなかった。しかしハイブリッド車やEV(電気自動車)などが普及したこともあり、今後は本格的に導入されるのではないかと見られている。
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