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船台や船渠での建造工事が終わり、船体が完成すると、水密テストの後に船体を初めて海上に浮かばせること。船舶の一生において大きな節目となるので、進水にあたっては華やかな進水式が執り行なわれる。
船台での建造の場合、船体が出来上がったところで、盤木をはさんだ両側に進水台を造っておき、進水台と船体の間にあるくさびを押し込んで船体をわずかに持ち上げておく。こうすることでそれまで盤木にかかっていた船体の重量は進水台に移動し、進水時に簡単に船を動かせるようになるのである。
船渠での建造の場合、進水は船渠内に注水することになるので味気なくなってしまう。しかし、大型艦の場合、進水時にはねのけた水が津波を起こす可能性が有り、危険なので(現に戦艦「武蔵」は進水時に対岸に津波を引き起こしている)、そのような大型艦を建造できる船渠があるのであれば、船渠で建造する方が望ましい。
希にしか起こらないとはいえ、過去には転覆事故もあったので、進水に際しては細心の注意が払われ、進水計算が行なわれる。
一般艦船ではまず心配ないが、砕氷船のように進水時の重量が大きい船の場合、行脚がありすぎたり、リフトバイスターン時の反力が大きくなるので、船首尾に進水用のフロートを取りつける場合もある。
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