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AT車にあるスイッチで、オーバードライブ(オーバートップ)を有効にするか無効にするかを選択するもの。略して「ODスイッチ」。
AT車の場合、その速度に応じた最適のギアに変速し、最も低い回転数で速度が維持できるよう制御される。
しかし速度が上がると次々とギアが変速され回転数が上がると、高速道路に乗るための加速時などで加速が不足する場合がある。このような時には、一旦無効にして加速し、その後有効に戻す操作をする。
操作しやすいように、ODスイッチ付きセレクター(シフトレバー)も市販されている。
通常は、常にオーバードライブを有効(ON)にしておく。
適切なギアが自動的に選択されるため、燃費も良くなる。
スイッチをOFF(無効)にすれば、ギア比を1.0以上に上げないように動作する。
例えば4速ATなら、オーバードライブをOFFにすると3速までしか上がらず、4速に入らないようになる。このためアクセルを踏めばキックダウンさせなくても急加速を得ることができる。
一般的なAT車は4速であり、高速道路の巡航中などは4速に入っている。
この時、エンジンブレーキで減速しようとすると、Dレンジを2レンジに入れてしまうといきなり2速に落ちてしまい、急激なエンジンブレーキが掛かりすぎて危険である。
そこで、4速で走行中にはオーバードライブをOFFにして3速に落としエンジンブレーキで減速させるという使い道がある。
なお、これは急制動すると危険な雪道でもよく使われる。
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