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釈迦の十大弟子の一人。梵名アヌルッダ。
修行の末に天眼を得たため、天眼第一と言われる。釈迦族の出身で、阿難と同様に釈迦の従兄弟であるとされる。
阿那律は釈迦の説法中に居眠りをしてしまった。以来、阿那律は仏の前では決して眠らない不眠の修行をしたが、"苦楽中道" の悟りを得た釈迦から怠慢も過剰な修行も共に煩悩であるので寝るべきだと諭された。しかし阿那律は誓いを頑に守り、睡眠不足から視力を失い失明してしまう。しかしこれにより逆に、阿那律は何でも見通す真理を見る目、天眼を得た。
しかし、いくら天眼でも針に通す糸までは見えず、盲目の阿那律は呼びかけた。「誰か親切の功徳を積み幸福になりたい者あれば、私の針に糸を通して頂けまいか」。その時に声が聞こえ、阿那律の手から針と糸が取られた。「では私が功徳を積ませて頂こう」。しかし何とそれは釈迦の声だったのである。
いくら盲目といっても、師に雑用を押し付けるわけにはいかず、阿那律は驚いて針と糸を取り返そうとする。しかし釈迦は「私も功徳を積み幸福になりたいと思っているのだよ」と述べた。阿那律は、既に仏陀であり如来であられる釈尊なのに、これ以上の幸福を求める必要はあるのかと尋ねたところ、釈迦は仏陀であっても満足してはならないものが6つある、として、(1)施、(2)教誡、(3)忍、(4)説法、(5)衆生の愛護、(6)無上正真の法を求めること、をあげ、これらは限りがなく、これで充分という限界はないのだとした。そして仏陀は常に幸福を求め、精進を続けるのだとした。
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