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610(推古天皇18)年にムハンマドがアラビアに興した宗教。回教。アブラハムの宗教の一つである。
イスラームは、アラビア語で「服従」「帰依」「柔順」などを意味し、唯一神であるアッラーに対する絶対服従を表明する言葉である。
また同時に、この言葉には「平和」という意味が込められてもいる。
アッラーに帰依することで心身の平和を得、またこの生活を広めることで平和な社会を築くことができる、とする。
こうして現在では、アラブ、アフリカ、インド、ロシア、支那など世界中に推定六億人以上の信者を持ち、その大部分をスンニー派、及び一割をシーア派が占めている。
イスラム教徒は唯一神アッラーに帰依し、ムハンマドが受けた啓示をまとめたクルアーンを聖典とする。クルアーンでは先祖イブラーヒームの受けた啓示の宗教の復活であるとし、また旧約聖書・新約聖書を補い改訂した最後の啓示であるとされる。
どのような宗教でも、戒律は、その生まれた時代や土地の状況を色濃く反映している。
イスラムもまた同様で、砂漠という厳しい環境で暮らす民族から生まれた宗教であるため、唯一神でかつ厳しい戒律がある。
イスラムでは、アッラーだけを唯一絶対的に崇拝しなければならないため、偶像崇拝は禁忌となっている。
また食のタブーでは、例えば豚を食べてはいけない、などは有名。クルアーンによると「死肉、血、豚の肉、および神以外の邪神に捧げられたもの」をタブーとしている。
飲酒も禁忌である。飲酒の禁忌は他にもヒンドゥー教や仏教などに見られるが、酒を媒介にして非日常的な存在である神々と交流する日本の神道などと、価値観などに大きな相違があると言える。しかし飲酒の禁忌は豚よりは禁忌感が薄いらしく、飲酒する人もいる。
最近はイスラム教徒も日本で多く働いているので、出会う機会も増えてきた。
彼らを正しく理解すれば、よい付き合いが出来るだろう。
例えば、彼らは戒律により飲酒ができないので、飲みに誘ったりしてはいけない。
また、イスラム教はキリストを神と認めない宗教でもある。
より正確には、イスラムはキリスト教は偽の神を信じている邪教だと考えている。もちろん、クリスマスを祝うなどということは絶対にない。
従って、クリスマスの日に黙々と働く勤労なイスラム教徒をみて感動するのは良いとしても、だからといって彼らに「今日はクリスマスを祝って酒でも飲もうじゃないか」などというのは、考えられる中で最悪のことなので注意が必要である。
同様に戒律の影響で、銭湯で下着が脱げずに困る人もいるらしい。
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