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かつて、北海道など(アィヌモシㇼ)にいた部族。アイヌ語と呼ばれる独特の言語を用いた。
アイヌ語に母音の長短はないが基本的に短母音であるため、アイヌはaynuと発音されカナ書きすると「アィヌ」である。
アイヌ(アィヌ)は、アイヌ語で「人間」を意味する。
まず前提としてアイヌは北海道の先住民族ではない。
北海道が日本なのは、北海道の先住民族が縄文人であり、縄文人が日本人のルーツだからである。北海道では1万年前の縄文遺跡や1万5000年前の旧石器時代の遺跡も出土している。
北海道江別市には古墳時代に作られた江別古墳群(えべつこふんぐん)と呼ばれる群集墳があり、これもまた日本人が北海道の先住民族でありアイヌが先住民族ではないことを証明する証拠の一つともなっている。
ここにアイヌが移民してきたことになるが、アイヌがいつ頃日本に渡ってきたかは不明である。交流がなかっただけで縄文人と同時期かやや早い時代に北海道に渡ってきた可能性、も存在はするもののそれを証明する証拠(遺跡など)が何もない。
確認されている範囲では、アイヌの遺跡は放射性炭素年代測定で約800年前の鎌倉時代のものとされており、ここから比較的近年の移民で新参者であることが分かる。
証拠だけで言えば、鎌倉時代以降に樺太などから渡ってきたツングース系民族で侵略者と判断できる。
蝦夷は「えぞ」と読むか「えみし」と読むかで対象が変わる。
「えみし」は主に古代から鎌倉時代までに東北地方や北海道に居住していた部族で、その源流は出雲系や畿内系とみられる。大和朝廷の支配を避けた部族ではあったが、やがて同化した。
「えぞ」は鎌倉時代後期以後に北海道や東北地方に居住していた部族を指し、ツングース系の渡来人である。これがいわゆるアイヌである。ロシアの圧迫によって移住が進み、400年ほど経った江戸時代の頃には北海道、樺太、千島列島を中心に東シベリア辺りに居住していたと考えられる。
アイヌを民族と呼べるのかは不明である。
渡来人であるアイヌは北海道の各地で部族単位で暮らしていたことが分かっており、それぞれで彼らが使う言葉アイヌ語も差(方言)が存在したことも知られている。
例えばアマゾンの奥地に複数の様々な部族が住んでるのと同様のことで、そういった部族を民族とは呼ばないのと同様である。
アイヌは日本人との同化を選び、日本人となっていった。
このため現在では、純粋なアイヌ人は一人もいない。現在アイヌを自称する者はあくまで自称する者でしかない。
北海道出身の国会議員・鈴木宗男の「(日本は)一国家、一言語、一民族と言っていい。北海道にはアイヌ民族がおりますが、今はまったく同化されておりますから」という発言もある。
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