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米Eastman Kodak(日本コダック)、ニコン、富士写真フイルム、ミノルタの4社が1996(平成8)年4月に提唱した、写真フィルムの規格。
フィルムに直接触れずに装着できるカートリッジフィルムの簡便さと小型さを売りとし、デジタルカメラの登場で沈静化していたカメラ市場の活性化を狙った。しかし同時期に多数のライバルが登場したこともあり、最後まで普及することはなかった。
また、後には大半のDPE店で現像できるようになったが、事前の準備期間が短かったこともあり登場当初は現像できないDPE店が多く、利用者を悩ませた。
銀塩では35mmフィルムの強さは圧倒的だった。また同時期にデジタルカメラが普及したこと、カラープリンターの印刷画質も大幅に向上したことなどもあり、APSの普及は停滞した。
2002(平成14)年時点では、IX240フィルムは、ロールフィルム全体の約12%、レンズ付きフィルム(使い捨てカメラ)の約29%を占めていたが、普及の停滞は明らかだった。同年、4社中3社、コダック、ニコン、ミノルタ(コニカミノルタ)はAPSカメラの製造販売から撤退、多のメーカーも次々と撤退したため、2011(平成23)年現在で現行機種は存在しない。
またフィルムも、富士フイルムとコダックが僅かに生産を続けている状態だった。しかし販売数量の減少と一部原材料の供給元での生産終了に伴う入手困難で、2011(平成23)年7月6日、富士フイルムは在庫限りでの販売終了を発表したことで終焉を迎えた。
最後に残ったのはコダックということになったが、コダックも積極的な製造販売をしている様子が無いので、実質的にAPSは終焉を迎えたと言っても過言ではない。
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