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東方にいる善徳という名の仏のこと。大乗経典の真実性を保証する仏であり、青経巻では経文は「南無東方善徳仏」から始まる。
仏説観普賢菩薩行法経によると、行者の懺悔の行が進んだ時、多宝仏(多宝如来)が大光明を放ち、東方やあらゆる世界を照らし出して無数の仏が真金の色に見えるとされる。そして東方の空中より「ここに善徳という名の仏と無数の分身の諸仏がいます」という声が響くとされる。
そしてその無数の仏が誉め称えながら「あなたはよく大乗経典を読みました。あなたが読んだその教えは仏の境地なのです」と述べるとある。
また同じく仏説観普賢菩薩行法経で、懺悔の行の一つとして「南無東方善徳仏及び分身諸仏」と唱えてあらゆる仏に礼拝せよ、と説かれている。
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