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神道において、神域と俗世を隔てる結界であり、かつ神域への入口を表わす、一種の門。
二本の柱の上に笠木(かさぎ)を渡し、その下に貫(ぬき)を入れ、柱を固定したものである。
鳥居によっては、笠木の下に島木と呼ばれるものが付けられている。
なお、笠木や島木と呼ばれているが、鳥居には石や金属で出来たものも多くある。
鳥居の由来については様々な論があるが、いまもはっきりしていない。海外に起源を求める説が多いが、現在の形状が成立したのは日本とみられる。
鳥居には扉がない。誰でも出入りすることができる。
これは、来る者を拒まず、去る者を追わない事を意味しており、日本人の寛容の文化を表わしている。
その形は、様々なものがある。大きくは二系統、シンプルな神明鳥居系と、島木などが付けられ装飾の凝った明神鳥居系に分けられる。
全国的によく見られるのは後者の明神鳥居系である。
一方、日本でも有数の有名神社「靖国神社」の鳥居は、シンプルな神明鳥居系である。
ただ、この形状によって神社が区別されるという訳ではない。一般的には、神社を建てた、または神社に鳥居を寄進した者の好みが反映される。
神社によっては、鳥居が連続して置かれていることがある。
中でも、京都にある伏見稲荷大社には千本鳥居と呼ばれ、実際には約1万基の鳥居が存在する。
鳥居は結界の意味があるが、これは厳重に結界されているというわけではない。鳥居は祈願成就などで寄贈されることが多く、それが重なると鳥居の連続ということになるのである。
日本の地図記号において、神社は鳥居で表現される。
Unicode 5.2でARIB外字が追加されており、この時に地図記号として鳥居の「⛩」が追加された。符号位置はU+26E9である。
なお、日本語の規格であるJIS X 0208/JIS X 0213にはいずれも登録されていない。
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