通天閣

読み:つうてんかく
外語:TSUTENKAKU 英語
品詞:固有名詞,その他地名

大阪に存在する広告塔。日本橋のすぐ南にある。

1912(明治45)年7月にパリのエッフェル塔を模して作られた、新世界のシンボル。命名者は儒学者の藤沢南岳。現在のものは1956(昭和31)年に再建された塔で、高さ103m。地上91mの展望台からは足下の新世界や天王寺公園、大阪市中まで広く見渡せる。合格と良縁の神様であるビリケン様で有名。

中でも、今にも伝わる特異なものが "ビリケンさん" だった。実は、1908(明治41)年アメリカ生まれの人形なのだが、1910(明治43)年ごろには日本に渡って来て、ルナパーク内のホワイトタワー内に祭られ、福の神のようにもてはやされた。一時行方知れずであったが、1980(昭和55)年になって、再び通天閣内で復活、鎮座している。

当時としては、75mもの高さに加え、下部が凱旋門の風に建造されており、その天井には奇麗な絵が描かれていて、難波っ子のみならず人々を感動させたが、火事等でやむを得ず、1943(昭和18)年撤去された。

一時期通天閣は吉本興行が所有していた。1938(昭和13)年に通天閣の下にある "大橋座" 目的で買収されたが、僅か5年後の1943(昭和18)年1月に大橋座から火が出て炎上しトホホ。もっとも、1945(昭和20)年3月には大阪大空襲で周辺は灰になったので、火災が無くても寿命は延びなかったと思われる。

にわかには信じられないが、かつてエレベーターは人力だったという噂がある。

関連するリンク
初代通天閣
関連する用語
東京タワー

コメントなどを投稿するフォームは、日本語対応時のみ表示されます


KisoDic通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Version 7.04a (27-May-2022)
Search System : Copyright © Mirai corporation
Dictionary : Copyright © WDIC Creators club