障がい者

読み:しょうがいしゃ
品詞:名詞

障害者」の「害」の字は差別だとして、一部の自称人権団体が使用している表記の一つ。

目次

そもそも「障害者」は、正字で「障礙者」と書かれる。

しかし、漢字制限が始まり当用漢字、常用漢字が制定される過程において「礙」が表から漏れた(これを表外字という)ため、同音の文字「害」で置き換えたことから、「障害者」という表記が使われるようになった。

また、表外字は仮名書きする例もあり、これを「混ぜ書き」という。新聞などは、こちらをよく採用している。「障がい者」は、この例の一つである。

漢字制限

この語は、いわゆる言葉狩りの悪例としてよく槍玉に挙げられる。

熟語中の一部だけを仮名書きすると見た目が悪く、そもそもこの場合、ひらがなの「がい」ばかりが目立って「余計むかつく」という意見もある。

そこで、礙の俗字「碍」を使い「障碍者」とも書かれるようになったが、実は「碍」も常用漢字ではないため、役所は使用していない。

結果、市民団体の猛攻に屈したり、役所の職員自体がプロ市民だったりする自治体は、順次「障がい者」表記に切り替えるようになった。

障害者の気持ち

日本一有名な障害者、五体不満足の乙武洋匡も、このような言葉狩りを快く思わずTwitterで次のような疑問を提起した。

「障がい者」と表記するメディアの方々、またそれに違和感を持たない方へ質問です。なぜ、「害」はNGで、「障」はOKなのですか? 「障」だって、「差し障り」というマイナス要素を含む漢字だと思うのですが…。

そのうち「しょうがい者」とか書かれるようになるのではないか。

使う必要は無い

そもそも、常用漢字は目安であり制限ではない。常用漢字表になくても、利用になんら差し障りは無いので、「障礙者」でも「障碍者」でも、問題なく利用できる。

「障がい者」などと書く必然性は現実にはなく、ある種の思想であるか、あるいは差別利権の一種である。

怪しげな団体は言葉狩りに勤しんでいるようだが、現実の「障害者」は、害、礙、碍、何であっても、なにも気にはしていない。そもそも、書き方を変えたところで、自分や障害を持った家族の体調が回復するわけではないからである。

こういうこと言い出すのは、大抵関係のない人である。こういう行為が差別を助長しているのであり、そして差別を助長することで利権を確保し収入を得る。それが、自称人権団体なのである。

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