輻射絶対等級

読み:ふくしゃぜったいとうきゅう
品詞:名詞

星の本当の明るさ(総エネルギー輻射量)を表わすために使われる指標。つまり可視光線だけでなく、赤外線や紫外線なども含めた明るさ。

高温の青い星の場合、紫外線領域の輻射量が多いが、可視光領域では見た目暗くなりがちである。

低温の赤い星の場合、赤外線領域の輻射量が多いが、可視光領域では見た目暗くなりがちである。

中温の黄色い星の場合、可視光領域の輻射が殆どで、全体の輻射量に対して明るく見える。

このように、見た目の明るさとエネルギーの輻射量は太陽と温度が離れる程に差が出てくる。そこで星の本当の明るさを表わすために輻射絶対等級が考えられた。

これを求めるために使う補正値は輻射補正といい、輻射補正表を用いて恒星の温度や色指数(B-V)から輻射補正を求め、これを絶対等級に加えて算出する。

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