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障害や疾病、依存性薬物の連用などによって、通常の日常生活が営めなくなった人に対する蔑称。
交通事故などを含む事故、酸欠、病気などで負った重大な障害、精神疾患、覚醒剤など薬物の濫用などにより、自力で生活出来なくなった人のこと。
由来は定かでは無いが古い言葉であり、古くより廃人と呼んでいたことが知られる。古くは、そういった者は座敷牢などに置かれ、衆目から遠ざけられていた。
蔑称ということもあって、特別な事情が無い限りは、テレビや新聞などで使われることはない。
覚醒剤などを連用すると脳が破壊され心身が正常に機能しなくなる。こういった薬物依存症の者も、蔑称的に廃人と呼ばれる。
廃人の程度も様々であるが、重度の依存症でないならば刑務所服役後、社会復帰が目指される。ただ、完全に自業自得ではあるが社会復帰は難しいとされている。
本当に重度の依存症では、体が動かなくなるなどの疾患を来たす。こうなると、治療も困難である。
日本のネットスラングで、ネトゲなどに没頭してしまった人を「ネトゲ廃人」と呼ぶことがある。もちろん蔑称である。
スラングとしての廃人の初出は、1990年代に存在したパソコン雑誌「PC-WAVE」である。この雑誌は非常に独特なコンセプトの雑誌であったのみならず使用する用語も特殊であり、「PC廃人」などとして「廃人」という語を多用していた。PC技術者でも、普通の道を歩めば経験に伴い達人になるのだろうが、斜め方向に進化した者を廃人と呼んでいたようである。なお、これは蔑称ではなく羨望のまなざしで見られる存在を表わす尊称である。
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