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神奈川県を中心に売られていた、甘口コーヒーの商品名。
「マイコーヒー」は、食料卸の大手である明治屋のブランドである。明治屋は三菱グループであり、キリンビールと関係がある。
そして富士地域(神奈川・静岡・山梨)のコカ・コーラは、以前はこの明治屋を親会社とする富士コカ・コーラボトリングという会社で、同時に日本で初めてコカ・コーラを販売した会社だった。
なお、この富士コカは中京コカ・コーラボトリングと合併し、後にはコカ・コーラ セントラル ジャパンを経てコカ・コーライーストジャパンとなっている。
米国コカ・コーラ本社や日本コカ・コーラは、コカ・コーラ自社製品以外をコカ・コーラの自販機に入れることを厳しく禁止していた。
日本では当初、各ボトラーが独自にコーヒー飲料を開発して販売していた。このため、全国的にジョージアブランドのコーヒーが発売されるよりも前から、当時の富士コカ・コーラボトリングは自社開発でマイコーヒーを開発し、販売していた。
しかし、北九州コカ・コーラボトリングの開発したコーヒーが「ジョージア」ブランドとして全国の多くのボトラーから発売されるようになると、日本コカ・コーラより、富士エリアの自販機からマイコーヒーを削除するよう強く指導されることになる。
富士以外のボトラーからも販売されていたが徐々にジョージアに置き換わって販売が終了していくものの、しかし富士エリアではマイコーヒーの人気が高く、富士コカ・コーラの有力な収入源でもあった製品を削除するわけにはいかないため、非常に困った。
その後、日本コカ・コーラもマイコーヒーをコカ・コーラのブランドとして認めることになり、マックスコーヒーと同様の理由にてジョージアブランドを冠した正規のコカ・コーラコーヒーとして通常ルート経由で販売できるようになった。
このジョージア・マイという訳の分からないブランド名は、日本の食料卸が世界のコーラ屋に勝ったという証なのである。
味は名前は変わっても明治屋マイコーヒーと同じで、さらには明治屋では明治屋ブランドの マイコーヒーも購入できた。
そんなマイコーヒーであったが、東日本大震災の影響により、2011(平成23)年3月で製造が休止されている。今後の復活は定かではない。
同様にして、千葉県周辺にはジョージア+マックスコーヒーという二階建てデザイン缶のジョージア、「ジョージアマックスコーヒー」がある。
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