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誕生直後の超ミクロな宇宙に充満していたとされる原始の粒子。
宇宙初期のインフレーションを引き起こしたとして仮定される、仮想的な粒子がインフラトンである。
ただし、インフラトンが何であるかについては、何も分かっていない。
宇宙誕生直後のエネルギーの高い真空「偽の真空」から、エネルギーの低い真空「真の真空」に相転移する際、インフラトンがその場のポテンシャルの壁をトンネル効果によって通って出現したことで、インフレーションが起きたと説明されている。
ある説では、インフラトンは「場のポテンシャルエネルギー」であり、負の圧力を産み出すことで斥力となり、後に素粒子からなる高温高密度のプラズマに変化した、としている。
インフラトンの分布は均一ではなく、「量子ゆらぎ」により濃淡が存在したが、この濃淡の分布は偶然(確率的)に決まったと考えられている。
インフレーションは、このミクロ世界の濃淡を均一化する間を与えず一瞬で引き伸ばしたため、現在みられるような宇宙規模での物質分布の濃淡を作ったと考えられている。
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