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トンネルの工法の一。
鋼製で円筒状の掘削機を前進させると同時に、掘削機の後方ではセグメントと呼ばれるブロックをトンネルの表面に築き、セグメントを支えにしてジャッキで掘削機を前進させることでトンネルを掘り進む工法。
19世紀のはじめに、ロンドンのテムズ川の下にトンネルを通すときに採用されたのが最初で、日本では1942(昭和17)年に開通した関門トンネルの一部区間で採用されたのが最初である。現在は、地下鉄のトンネルのほとんどがこの方法で掘られているほか、山岳トンネルや海底トンネルなどでも使われている方法である。
普通に掘っているとトンネルが崩れたり、地盤沈下が起きたりするため、初期の頃はトンネル内の気圧を高くしたり、特殊な薬を土に注入する方法が採られていたが、酸欠事故や薬害事故が起きたため、最近ではそれらの代わりに、水圧を利用する "泥水式シールド工法" や、掘削した土砂自体を利用する "土圧式シールド工法" が使われている。
世界一の長さを誇る海底トンネルである青函トンネルや、「豆腐の山にトンネルを通す」といわれた北越急行・鍋立山トンネルを完成させた日本のトンネル掘削技術は世界屈指のものとなっており、英仏海峡トンネルなどでも、日本の会社がトンネルを掘っている。
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