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各都道府県警察の刑事部捜査一課に存在する組織。通称SIT。
「特殊捜査班」や「SIT」として広く知られているが、呼称は各都道府県警察本部によってまちまちであり、この呼び名を使っているのは警視庁や愛知県警である。
なお、警視庁の特殊班は他道府県警察の特殊班に比べて質、量ともに別格である。
「SIT」という呼称は、元々は警視庁特殊捜査班をそのまま綴った「Sousa Ikka Tokusyuhan」の略であった。
しかしある時、海外勤務帰りで赴任した課長がSITと書かれた看板の文字を初めて見た時に勝手にSpecial Investigation Teamと脳内で訳して「国際感覚がある」と感心した為、そのまま正式名称という事にしてしまったという冗談の様な逸話が存在する。
犯罪の種類に応じて第1係〜第4係が対応するが、そのうち第1係、第2係が誘拐や人質事件などを担当している。
よく間違われるが、SITは、SAT(特殊急襲部隊)とは全く異なる組織である。帯びている任務は似るが、ニュアンスが異なっている。
所属が刑事部と警備部に別れている理由でもあるが、任務の違いを端的に言えば、SITは逮捕、SATは制圧である。主に「射殺もやむ無し」という時の為の部隊がSATである(最近では、刑事事案の応援にも貸し出されてはいるが)。
特にハイジャッカーなどは瞬時に「制圧」しないとすぐ自爆し、人質を巻き込んでしまう。
警視庁の特殊捜査班は、1992(平成4)年の東京都町田市民家篭城事件では、SATの支援の下、犯人逮捕のために突入している。幼児人質籠城事件、東京証券取引所籠城事件にも出動している。
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