阪神高速道路森小路線

読み:はんしんこうそくどうろ・もりしょうじせん
品詞:固有名詞

阪神高速道路の路線の一つ。12号守口線の城北JCTを起点とし、森小路出入口で国道163号に接続するまでの1.3kmの路線。但し森小路入口は直接国道163号には接続せず、国道163号に繋がる街路へ接続されている。これにより国道の混雑回避が実現されているようだ。

正式名称(法定路線名)は "大阪市道高速道路森小路線"。

阪神高速12号守口線の支線扱いとなっているが、単なる支線ではなく、本線の規格は幅員17.6m、4車線で、他の本線車線と同じである。これは独立した路線となる計画が存在したためで、元々は1970(昭和45)年の大阪万博に合わせて計画された第二環状線の一部だった。

当初は森小路〜都島ときて淀川の北岸を走り、湾岸で曲がって安治川に至る経路が第二環状線北側として想定されていたが、建設が万博に間に合わないと判断され計画変更、そして現在は既に建設不可能となった。第二環状線南側も、現在の状況でいうと、森小路から南下し、第二京阪道路(予定)と立体交差、国道25号に沿って西進し、天王寺駅、阿倍野、新今宮駅を経由し、国道43号の上を走り、北津守で17号西大阪線に接続されるような経路が想定されていた。

そのような事情から、現在の終点である森小路出入口は、本線の終点ではなく途中の出入口という扱いであり、高架で本線予定部分には空きが存在する。将来的にはここに延長部分を設置できる。

第二環状線は計画倒れとなったが、それでも代わりの環状線が計画中である。現在は天王寺東〜大和川JCTの阪神高速大阪泉北線、大和川JCT〜三宝JCTの阪神高速大和川線が工事中であり、さらに淀川の南岸に建設中の阪神高速淀川左岸線がある。そこで、豊崎から京橋を経由して天王寺東付近で阪神高速大阪泉北線と接続するルートを作れば高速湾岸線と合わせて事実上の環状線となるとされ、計画中であるが、道路用地がないので実現するのかは謎である。もしこれが実現すれば、湾岸線(4号湾岸線5号湾岸線)と合わせて大環状線が作られる。

すっかり環状計画の外側に取り残されてしまった森小路だが、このような事情から、ここから先に伸びる可能性は極めて低い。すぐ南を第二京阪道路(予定)が作られる予定があり、ここまで延伸される可能性もゼロではないが、あまり現実性が高いとはいえない状況である。

連絡する道路
12号守口線
第二京阪道路
関連する道路
4号湾岸線
5号湾岸線
17号西大阪線

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