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2002(平成14)年10月1日、三菱重工長崎造船所で建造中の世界最大級の豪華客船ダイヤモンドプリンセスで発生した火災事故。
全部で14層あるデッキのうちの第5デッキ第3ゾーンの客室、320号室から午後5時15分(@385)に出火。このあたりの客室は内装工事がほぼ完了し、火の取り扱いを厳しく制限する特別防火管理区画となっていたが、直下の第4デッキでは溶接作業が行なわれており、これが出火の原因であると見られている。火災は第一発見者が大声で「火事だ!」と船内を走り回り、サイレンを鳴らしたため、出火当時、客船内では同造船所や関連会社の社員約千人が作業していたが、怪我人も無く全員の退避に成功。しかし、造船所で初期消火を試みたために119通報が遅れ、行なわれたのは34分も遅れた午後5時49分(@409)であった。消防隊員が現場に到着したときにはかなりの火勢となっており、大型客船の構造が隔壁が多いため放水が火に届きにくく通路が迷いやすいということやスプリンクラーが未設置であったことも手伝って消火活動は困難を極めた。それでも出動した消防車両42台、海保の巡視船艇8隻、タグボートなどによって夜を徹して海と陸から懸命に行なわれ、翌2日午後零時46分(@198)に発生から約19時間を経て、鎮火。5時45分(@406)に鎮火宣言が出された。
この火災で総面積の約4割の50,295平方メートルが焼失したが、機関室が焼失を免れ、エンジンや発電機が無事だったこともあり、同船は廃棄せず修理されることとなっている。この火災事故で発生した保険金額は合計300億円で、船舶保険としては過去最大規模となった。
また、同船はこの大火の前にも2002(平成14)年4月から9月にかけて4件の不審火が発生しており、当初はそれとの関係も取りただされたが、これは元作業員の男(25)が犯行を自供しており、同時に大火の際には船内に居なかったことが確認されており、無関係である。
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