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クトゥルー神話の神の一。アザトース、ヨグ・ソトースと並び三大神の一とされる。アザトースの生んだ「闇」から生まれ、「千匹の仔を孕みし森の黒山羊」「黒き豊穣の女神」と称される。古代ムー大陸の時代から豊穣の女神として崇拝されており、今もなお世界各地に信仰が残っている。その信仰は人類のみならず、ユゴス星の甲殻生物やルーズフォードの森に住む亜人類、ショゴスのような人工生命にまで及ぶ。
「千匹の仔を産み落とす」と表現されるほどの無節操な生産能力を持ち、ヨグ・ソトースと交わることで数多の異形の神々を産み落とした。その中にはイェブ、ナブという二柱の神もおり、これらの子孫の中にクトゥルーやツァトゥグァがいる。
クトゥルー神話中で「イア!シュブ・ニグラス!」の祈りと共に頻繁に言及されるがその姿についての説明は非常に少なく、ラブクラフトの書簡の中で「巨大な雲のようなもの」(その一部が無数の触手や口、蹄を持った足などを形作る)と形容される他には、シュブ・ニグラスを象ったものと思われる彫像について、角、蹄、何本かのロープのような触手を備えた不自然なを持つ異形の山羊のような生き物で、冷笑的なしかし人間的な表情を持つ、と表現されるにとどまっている。他の異形の神々と同様に固有の姿を持たない可能性も高い。
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