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知的障害児、精神障害児、発達障害児、身体障害児の略称であり、蔑称。害児。ただし昨今では本義から離れた、ネット上での誹謗中傷の用語としてよく見られる。
その初出は定かではないが、かなり古くから存在する。関西弁由来という説もある。
また、この語は主として小学生くらいが用いることが多く、なぜか成長と共に使わなくなる語で中学生くらいになると殆ど聞かれなくなる。かつ、この語は知的障害や精神障害などを意味することが多く、身体障害に使うことは稀である。悪意で使う例としては、小学校で特別学級の子にガイジという例がたまに見られる。
ただ、そもそもこの関西弁としてのガイジという語は「アホ」「バカ」と同様のカジュアルな言葉であり、知的障害や精神障害かと思われるような見るに堪えない行為をする非常識な健常者に対して使う言葉であって、時には仲の良い同士のツッコミ言葉でもあった。この由来から、真剣に障害児を誹謗中傷する目的で用いる人は、もちろんゼロではないだろうがそれほど多くはなかったものと予想される。
TwitterなどSNSではカジュアルな罵倒表現として「ガイジ」がよく使われており、その対象は、健常者もいれば、実際に障害児と思しき者もいる。元は関西弁と思われたこの用語も全国区となっているようではある。
ネットスラングとしては古くは「池沼」(ちしょう=知的障害の略を別の字で書いたもの)といったまろやかな表現が使われていた。
昨今ではSNSも言論統制が進みネットスラングも言葉狩りが横行している。これによるまろやかな表現が潰された結果か、近年では逆に非常にとげとげしい直接的な言葉が使われることが多くなっている。
そもそもとして、特定の言葉を差別と断じて禁じたところで「それを表現する需要」がなくなるわけではない。加えて、昨今は差別語とレッテルを貼られた表現の代替はほぼ直接表現である(例: めくら→視覚障害、つんぼ→聴覚障害、かたわ→身体障害、など)影響か、オブラートに包む、まろやかな表現をする、といった日本の古くからの表現方法は失われているようである。ガイジという古くさい直接的な表現がネットスラング化しつつあるのは、そういったことも理由も一つであるかもしれない。
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