アスタチン
読み:アスタチン
外語:At: Astatium

 17族(ハロゲン)に属する放射性元素
目次

情報

基本情報

一般情報

原子情報

物理特性

同位体
 質量数は、191から223までが確認されており、その中に核異性体も存在する。
 安定同位体は存在しない。全ての同位体が放射性同位体で、かつ半減期も短い。
 崩壊の種類については一例。これとは異なる崩壊をすることもある。
同位体核種天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
191At    
192At(未発見)
193At  α崩壊189Bi
194At  α崩壊190Bi
195At  α崩壊191Bi
β+崩壊195Po
196At  α崩壊192Bi
197At  α崩壊193Bi
198At  α崩壊194Bi
199At  α崩壊195Bi
200At  α崩壊196Bi
β+崩壊200Po
201At  α崩壊197Bi
β+崩壊201Po
202At  β+崩壊202Po
α崩壊198Bi
203At  β+崩壊203Po
α崩壊199Bi
204At  β+崩壊204Po
205At  β+崩壊205Po
206At  β+崩壊206Po
207At1.80時β+崩壊207Po
α崩壊203Bi
208At1.63時β+崩壊208Po
α崩壊204Bi
209At1.63時EC崩壊209Po
α崩壊205Bi
210At8.1時β+崩壊210Po
α崩壊206Bi
211At7.2時EC崩壊211Po
α崩壊207Bi
212At0.314秒α崩壊208Bi
β+崩壊212Po
β崩壊212Rn
213At125nsα崩壊209Bi
214At558nsα崩壊210Bi
215At0.1msα崩壊211Bi
216At0.3msα崩壊212Bi
EC崩壊216Po
β崩壊216Rn
217At32.3msα崩壊213Bi
β崩壊217Rn
218At1.6秒α崩壊214Bi
β崩壊218Rn
219At56秒α崩壊215Bi
β崩壊219Rn
220At β崩壊220Rn
221At β崩壊221Rn
222At β崩壊222Rn
223At   

性質
 218Atはウラン・ラジウム系列215Atと219Atはアクチニウム系列217Atはネプツニウム系列の崩壊生成核種である。
 強い放射能を持ち半減期も短い事から、実験用以外の用途は存在しない。

特徴

安全性

適用法令

危険性

有害性

環境影響

発見
 1940(昭和15)年にアメリカの科学者、セグレ(Emilio Gino Segre`)、コールソン(Dale R. Corson)、マッケンジー(Kenneth Ross MacKenzie)らによって、サイクロトロンビスマスα線を照射して人工生成した。
 化学名Astatineは、半減期が最長のものでも8.1時間と短いため、ギリシャ語で「不安定」を意味するα'στατοσ(a'statos)から付けられた。

主な化合物
 様々な化合物が作られると予測されているが、半減期が短いため詳細は分かっていない。
 酸化剤の存在下では、ベンゼン環に結合できることも知られている。

前後の元素
 
 84 ポロニウム ‐ 85 アスタチン ‐ 86 ラドン

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