ビスマス
読み:ビスマス
外語:Bi: Bisemutum

 赤みがかった銀白色の金属光沢を持つ半金属元素の一つ。
目次

情報

基本情報

一般情報

原子情報

物理特性

同位体
 質量数は、184から218までが確認されており、その中に核異性体も存在する。
 天然に存在するのは209Biのみ。
 この209Biは安定同位体と考えられていたが、α崩壊することが判明した。しかし半減期1900京年と非常に長いため、放射性を無視して扱うことが可能。
 崩壊の種類については一例。これとは異なる崩壊をすることもある。
同位体核種天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
184Bi   
185Bi 陽子放射184Pb
186Bi α崩壊182Tl
187Bi α崩壊183Tl
188Bi α崩壊184Tl
189Bi α崩壊185Tl
β+崩壊189Pb
190Bi α崩壊186Tl
β+崩壊190Pb
191Bi α崩壊187Tl
β+崩壊191Pb
192Bi β+崩壊192Pb
α崩壊188Tl
193Bi β+崩壊193Pb
194Bi β+崩壊194Pb
195Bi β+崩壊195Pb
196Bi β+崩壊196Pb
197Bi β+崩壊197Pb
198Bi β+崩壊198Pb
199Bi β+崩壊199Pb
200Bi β+崩壊200Pb
201Bi β+崩壊201Pb
202Bi β+崩壊202Pb
203Bi β+崩壊203Pb
204Bi β+崩壊204Pb
205Bi15.31日EC崩壊205Pb
β+崩壊
206Bi6.243日EC崩壊206Pb
207Bi31.55年EC崩壊207Pb
208Bi37万年EC崩壊208Pb
209Bi100.00%1900京年α崩壊205Tl
210Bi5.013時β崩壊210Po
210mBi300万年α崩壊206Tl
211Bi2.14分α崩壊207Tl
β崩壊211Po
212Bi60.55分β崩壊212Po
α崩壊208Tl
213Bi45.59分β崩壊213Po
α崩壊209Tl
214Bi19.9分β崩壊214Po
α崩壊210Tl
215Bi7.7分β崩壊215Po
216Bi β崩壊216Po
217Bi   
218Bi   

性質
 テルル(Te)との合金がペルチェ素子として使われるほか、融点が低い特徴を生かして無鉛はんだの材料の一つとしても使われている。
 また、アスタチン(At)やレントゲニウム(Rg)元素の人工生成の際にも使われた。

特徴

安全性

危険性

有害性

環境影響
 植物哺乳類で生物濃縮が起こることがある。環境中に放出しない。

発見
 ビスマスは古くから蒼鉛として存在が知られていたが、と混同されていた。
 これが元素であることを発見したのは1753(宝暦3)年、フランスの薬学者クロード・F・ジョフロア(Claude-Franc,ois Geoffroy)、通称「ジョフロアの若い方」だとされている。
 化学名Bisemutumは、白質を意味するドイツ語「Weiβe Masse」から命名された。

主な化合物

前後の元素
 
 82 ‐ 83 ビスマス ‐ 84 ポロニウム

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