常磐線 |
辞書:鉄道用語の基礎知識 鉄道地理編 (RGEO) |
読み:じょうばんせん |
外語:Jo^ban Line |
品詞:固有名詞 |
上野と仙台を柏経由で結ぶ、JR東日本の運転系統の一つ。
常磐とは、常陸と磐城のそれぞれの頭文字で、これらの地域を通ることから付けられたと考えられている。
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路線概要 |
路線の情報 |
起点・終点 |
路線 |
常磐線は線路別複々線となっており、緩急分離運転が行なわれている。
この区間には、各駅停車「常磐線」が走る線路(常磐緩行線)と、快速列車「常磐線快速」が走る線路が別々に存在する。
常磐線快速 |
常磐線各駅停車 |
所属 |
路線の状況 |
日本で初めて在来線による130km/h(312km/hBeat)運転を開始した路線であり、また日本で唯一、通勤形による15両運転を実施している路線である。
概況 |
JR東日本の運転系統では、上野〜仙台までを結ぶ長い路線である。デッドセクションの影響で、大きく取手駅で分断している(後述)。
つまり、上野〜北千住〜取手間で快速、北千住〜取手間では各駅停車という二系統に別れた運行が行なわれている。各駅停車は、ほぼ全列車が綾瀬から東京メトロ千代田線と相互乗り入れの直通運転を行なっている。
快速と各駅停車は共に常磐線だが、ダイヤ面でも特に互いの考慮が無く、完全に別の路線という扱いになっている。
デッドセクション |
取手〜藤代に交直デッドセクションがあるため、直流電車は取手までしか行くことができない。
最近は取手以北の宅地化が急速に進んでいるため、特急や、取手以北に行く普通列車は非常に混雑している。現に、金曜夜の最終下り特急などでは「お乗りになったお客様から順に中へお詰めください」などという、特急とは思えないアナウンスが入ることが日常茶飯事である。
取手以北が交流電化となっている理由は、沿線の茨城県石岡市柿岡に世界的な地磁気観測所があり、直流電化だと観測データに影響が出てしまうためである。
これは常磐線だけではなく、関東鉄道が全線非電化のままであったり、つくばエクスプレスも守谷以北を交流電化せざるを得ないなど、影響は広範囲に及んでいる。
房総半島にも小規模な地磁気観測所があるが、この地区の直流電化の際は容量の小さな変電所を多数設置し、地磁気観測所への影響を無くす努力がなされた。しかし、こちらの規模は房総地区の観測所とは桁違いのため、観測機器が進歩しても影響がゼロになることは有り得ないと考えられている。
現在の直流区間、日暮里〜取手は40km程度の距離である。他線の山手線からの距離に置き換えると、東海道線なら品川〜大船、中央線なら新宿〜高尾、宇都宮線なら田端〜久喜程度の距離に相当する。
常磐線の輸送改善のため、せめて土浦あたりまで直流区間を延ばそうという計画が持ち上がったこともあるが、先の事情により実現には至らなかった。
種別関係 |
かつては、種別関係が理解不能な路線として有名だった。
特急が最速であることは良いのだが、それ以下停車駅数が少ない順に、「通勤快速」、「普通」、「快速」、「各駅停車」となっており、普通と各駅停車が異なる上に、普通と快速の概念が一般と逆転していた。
つまり、快速よりも普通の方が通過駅が多く、このために「快速が止まるが普通は通過する駅」が、かつて存在したのである。
これは、「快速は各駅停車に対する快速という考え方であり、通勤形車両を使っている。一方で普通は近郊型車両を使っており、全列車が取手以北を走る」という考え方であったらしいが、初めて常磐線に乗る人は必ず戸惑った。また、取手以北を走る緑帯の通勤形E501系は「普通」として案内されており、これがさらに混乱に拍車をかけた。
さらに、各駅停車に乗った際も理解不能な問題「綾瀬問題」が発生する。
2006(平成18)年3月のダイヤ改正で遂に常磐線から通勤快速は消えた。綾瀬問題は解決していないが、種別関係は常識の範囲となり、現時点では次のように整理されている。
二種類の快速は、行き先が違うだけで停車駅は同じであるため、利用者が混乱することはなくなった。
上野発時は、取手行きと取手以北行きで分けられ、前者が路線図で緑、後者が青で、後者は取手からは「普通」に種別変更され、この時に列車番号も変わる。
路線の特徴 |
運転系統の情報 |
起点から終点まで、常磐線を一本で結ぶ列車はない。
全線を走行するのは「常磐線快速・普通」という種別になるが、これも実際には上野発仙台行きなどは無く、次の区間に別れていてこの範囲内で運行されている(例えば、上野発勝田行き、仙台発原ノ町行き)。
接続する主な路線 |
上野〜取手間については快速停車駅と各駅停車停車駅についてマークを付けてある。
岩沼から東北本線へ乗り入れ、仙台まで直通運転をしている。
経由する自治体 |
列車の情報 |
主な車両 |
走る車種もバラエティに富んでいる。
リンク |
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