ツリウム
読み:ツリウム
外語:Tm: Thulium

 銀白色の金属元素の一つ。
目次

情報

基本情報

一般情報

原子情報

物理特性

同位体
 質量数は、144から179までが確認されており、その中に核異性体も存在する。安定同位体は一つのみ。
 しかし、これは長寿命放射性同位体であると考えられている。
同位体核種天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
144Tm 陽子放出143Er
145Tm 陽子放出144Er
146Tm 陽子放出145Er
147Tm β+崩壊147Er
148Tm β+崩壊148Er
149Tm β+崩壊149Er
150Tm β+崩壊150Er
151Tm β+崩壊151Er
152Tm β+崩壊152Er
153Tm α崩壊149Ho
154Tm β+崩壊154Er
α崩壊150Ho
155Tm β+崩壊155Er
156Tm β+崩壊156Er
157Tm β+崩壊157Er
158Tm β+崩壊158Er
159Tm β+崩壊159Er
160Tm β+崩壊160Er
161Tm β+崩壊161Er
162Tm β+崩壊162Er
163Tm β+崩壊163Er
164Tm β+崩壊164Er
165Tm1.253日EC崩壊165Er
β+崩壊165Er
166Tm β+崩壊166Er
167Tm9.25日EC崩壊167Er
168Tm93.1日EC+β+崩壊168Er
β崩壊168Yb
169Tm100.00%安定核種(中性子数100)
170Tm128.6日β崩壊170Yb
EC崩壊170Er
171Tm1.92年β崩壊171Yb
172Tm2.65日β崩壊172Yb
173Tm β崩壊173Yb
174Tm β崩壊174Yb
175Tm β崩壊175Yb
176Tm β崩壊176Yb
177Tm β崩壊177Yb
178Tm β崩壊178Yb
179Tm β崩壊179Yb
 安定核種に対し、質量数が大きすぎるまたは小さすぎる場合は複雑な崩壊となり、質量数が小さいと陽子放射、大きいと中性子放射が同時に起こることがある。

特徴
 光ファイバー用の光増幅器の添加物として使われている。

安全性

危険性

有害性

環境影響

発見
 1879(明治12)年、スウェーデンのクレーペは、当時純粋と考えられていた元素エルビウム中に、未知の二つの元素を発見した。そのうちの一つがこのツリウムで、もう一つはホルミウムであった。
 具体的には、次のように単離されている。
 元素名は、スカンジナビア半島の古い地名Thuleにちなんで付けられた。

主な化合物

前後の元素
 
 68 エルビウム ‐ 69 ツリウム ‐ 70 イッテルビウム

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