イットリウム
読み:イットリウム
外語:Y: Yttrium

 銀白色の金属元素の一つ。
目次

情報

基本情報

一般情報

原子情報

物理特性

同位体
 質量数は、76から109までが確認されており、その中に核異性体も存在する。安定同位体は一つのみ。
同位体核種天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
76Y 陽子放射75Sr
77Y β+崩壊77Sr
陽子放射76Sr
78Y β+崩壊78Sr
79Y β+崩壊79Sr
80Y β+崩壊80Sr
80Y β+崩壊80Sr
81Y β+崩壊81Sr
82Y β+崩壊82Sr
83Y β+崩壊83Sr
84Y β+崩壊84Sr
84mY β+崩壊84Sr
85Y β+崩壊85Sr
85mY β+崩壊85Sr
IT崩壊85Y
86Y β+崩壊86Sr
86mY IT崩壊86Y
β+崩壊86Sr
87Y3.33日EC崩壊87Sr
β+崩壊87Sr
87mY IT崩壊87Y
β+崩壊87Sr
88Y106.65日EC崩壊88Sr
β+崩壊88Sr
89Y100.00%安定核種(中性子数50)
90Y2.67日β崩壊90Zr
90mY IT崩壊90Y
β崩壊90Zr
91Y58.51日β崩壊91Zr
91mY IT崩壊91Y
β崩壊91Zr
92Y β崩壊92Zr
93Y β崩壊93Zr
94Y β崩壊94Zr
95Y β崩壊95Zr
96Y β崩壊96Zr
97Y β崩壊97Zr
98Y β崩壊98Zr
99Y β崩壊99Zr
100Y β崩壊100Zr
101Y β崩壊101Zr
102Y β崩壊102Zr
103Y β崩壊103Zr
104Y β崩壊104Zr
105Y β崩壊105Zr
106Y β崩壊106Zr
107Y β崩壊107Zr
108Y β崩壊108Zr
109Y β崩壊109Zr
 安定核種に対し、質量数が大きすぎるまたは小さすぎる場合は複雑な崩壊となり、質量数が小さいと陽子放射、大きいと中性子放射が同時に起こることがある。

性質
 希土類としては初めて発見された。イットリウムは生体と殆ど無縁で、毒性はないと考えられるが、特に薬効も無いと考えられている。
 イットリウム鉄ガーネットは磁性体として使われるが、透明、低伝導性、強磁性体という特徴的な性質を持っている。
 イットリウムアルミニウムガーネットはYAGレーザー素子として用いられている。

安全性

適用法令

危険性

有害性

環境影響

発見
 1794(寛政6)年、ヨハン・ガドリン(Johan Gadolin)によりストックホルム近郊のイッテルビー村で採取された鉱物から発見された。後にこの鉱物はガドリン石と呼ばれるようになる。
 元素は、その村の名前Ytterbyからイットリアと命名された。しかし、このイットリアは実際には純粋ではなく、その後の研究により、最終的には九種類もの希土類元素が含まれていた。
 具体的には、次のように単離されている。

主な化合物

前後の元素
 
 38 ストロンチウム ‐ 39 イットリウム ‐ 40 ジルコニウム

再検索