32ビットマイクロプロセッサー
読み:さんじゅうにビット-マイクロプロセッサー
外語:32bit micro processor

 一つの処理で32ビットの数値を扱うことができるマイクロプロセッサーのこと。
目次

概要

定義
 明確な定義はないが、一般には、レジスター整数演算器データバスなどが32ビット幅であるものをいう。
 また、データバスが32ビットの場合は、アドレスバスも32ビット以上に対応したアーキテクチャーが多い。この場合、理論上は232バイト以上、つまり最大で4Giバイト以上のメモリー空間に対応するだけの潜在的能力を持つ。物理アドレス拡張(PAE)対応なら36ビットで236バイトつまり最大64Giバイトの物理メモリー空間が提供される。ただし実際に搭載できるメモリー容量はハードウェアに依存する。
 かつて、セガのゲーム機セガサターンでは32ビットマイクロプロセッサーのSH-2を2機搭載して「64ビット級」などと広告されたりもしたが、無茶な話である。
 ちなみにPentium III以降では実数演算を行なうSIMD命令群(SSE)を持っている。この機能のために、128ビット長のレジスターを新たに8本も搭載した。かといって、Pentium IIIを128ビットマイクロプロセッサーと呼ぶことはない。浮動小数点演算器のレジスター長は、「○○ビットマイクロプロセッサー」という時の条件には含まれないらしい。

時代
 1980年代に登場し、主流となった。
 世界初の32ビットマイクロプロセッサーはIntelのiAPX432であるが、普及はしなかった。
 ゲーム機でも様々なものが32ビットマイクロプロセッサーを採用しており、例えばPlayStationではR3000A(34MIPS)が使われている。

主なもの
 主な32ビットマイクロプロセッサーに、次のようなものがある。

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