SH-2
読み:エスエイチトゥー
外語:SH-2

 かつて日立製作所半導体部門(現ルネサス)の開発した組み込み用32ビットRISCマイクロプロセッサーコアの名で、SuperHシリーズの一つ。愛称は「すーぱーえっち2」である。
目次

概要
 
 マイクロプロセッサーコアの処理性能は、クロック1MHzあたり1.3MIPSである。20MHz動作で26MIPS、28.7MHz動作で37MIPS、50MHz動作で65MIPS、80MHz動作で104MIPS、100MHz動作で130MIPSの処理速度を持つ。
 なお、SH-2というのはあくまでもマイクロプロセッサーコアの名であり、SH-2という製品はない。様々な周辺回路を実装しパッケージ化したものが実際の製品である。名称は二通りあり、SH7xxxというのがグループ名で、この中で仕様に応じてHD64x7xxxという型名が付けられ、製品として販売されている。
 現在入手可能なものに、次のようなものがある。
 セガサターンでは、初期型でSH7604相当のHD6417095ニ個が、後期型で2チップが統合されたHD6417098が、CPUとして使われた実績がある。
 関連するシリーズは次のとおり。

特徴

仕様

基本的なアーキテクチャー
 SH-2は、SH-1と同様に32ビットの汎用レジスターが16本あり、16ビット固定長の命令セットを使うことでコード効率を高めている。
 アドレスバスは32ビットであるため、理論上は最大で4Giバイトまでのメモリー空間が利用できるが、実際にメモリーを接続できる空間はより狭い。
 命令は62種類で、SH-1に6個の新命令が追加された。うち基本命令は1命令/1ステート(20MHz動作時は50ns/命令)で処理される。
 乗算器も32ビットとなり、32ビット×32ビット+64ビット→64ビットの積和演算に対応した。

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