こちらもリニアアドレスの下12ビットはページテーブル先頭からのオフセットであり、ページディレクトリーポインターテーブル・ページディレクトリー・ページテーブルの組み合わせで36ビットのアドレスが完成している。
なお、32ビットの中から2ビット分を捻出するために、ページディレクトリーとページテーブルの幅が10ビットから9ビットに減り、都合一段あたり1024エントリーから512エントリーに半減されている。 有効化 有効化
Windows XP SP2以降、およびWindows Vistaなどでは、メモリーが4Giバイト以上実装されている場合や、DEP(データ実行防止)が有効の状態であれば、自動的にPAEが有効になっている。
もし何らかの理由でPAEが有効になっておらず、なおかつメモリーを多く積んでいる場合は、以下の方法で強制的にPAEを有効化することは可能である。 NT 5.2時代まで Windows XP(NT 5.1)やWindows Server 2003(NT 5.2)までで、強制的にPAEを有効化する最も手っ取り早い方法は、C:\boot.iniを直接書き換える方法である。
[operating system] にある起動オプションの行の最後に "/pae" のオプションを追記する。複数のOSメニューがある場合は、起動したいOSの行だけを書き換える。
こうして再起動すると、システムのプロパティを確認したときに「物理アドレス拡張」と表示され、機能が有効になっていることが確認できる。
もし起動しない場合は使うことができないので、セーフモードで起動してboot.iniに追記した/paeを削除する。 NT 6.0時代 Windows VistaやWindows Server 2008からは、boot.iniファイルは廃止され、新たにBCDストアと呼ばれるデータで起動情報が管理されるようになった。
PAEを有効にするには次のコマンドを実行し、再起動する。