Cyrix 6x86
読み:サイリックス-ろくエックスはちろく
外語:Cyrix 6x86

 Cyrix(後のVIA)の開発した、x86互換32ビットマイクロプロセッサーのひとつ。
目次

概要
 時期的にはPentiumMMX Pentiumのライバルで、それらに迫るスペックを持っていた。パッケージは321ピンPGAであり、Socket 7に対応した。
 6x86シリーズはMMX命令を持っていないが、後継にMMX命令を持つCyrix 6x86MXシリーズが登場した。

特徴

性能
 ベースクロック(FSBクロック)75MHzである6x86 150MHzのP-RatingはP-200+で、当時Intelの最高速マイクロプロセッサーだったPentium 200MHzよりも整数演算において優れていた。
 スーパーパイプラインの実装、アウトオブオーダー実行投機実行分岐予測レジスターリネーミング機能などを逸早く備えていた。

FSB 75MHz
 実際にベースクロック(FSB)75MHzを正式サポートしたマザーボードは少なく、また大手パソコンメーカーが6x86を搭載したマシンをリリースすることは無かった。
 このため、結局は自作マニア受けするだけで終止してしまったが、しかしIntel製よりも速い互換CPUが登場したということが、このプロセッサーの持つ最大の存在価値であったと思われる。

仕様
 クロック周波数内部キャッシュ動作電圧
内部外部
6x86-P166+133MHz66MHz16Kiバイト3.3〜3.52V
6x86-P200+150MHz75MHz16Kiバイト3.3〜3.52V
 6x86L型番の製品は、コアが 2.8V で動作する。

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