ARMv7
読み:アーム-ヴィーセブン
外語:ARMv7
ARM
命令セットアーキテクチャーVersion 7のこと。
ARM Cortex
プロセッサーファミリーの命令セットである。
目次
概要
特徴
SWPとSWPB
NEON
OptimoDE
Thumb-2
コア
概要
Cortexプロセッサーファミリーは、用途に応じて三つのプロファイルに分けられた。
アプリケーションプロセッサー(A)
リアルタイム処理(R)
組み込み用(M)
このため、アーキテクチャーも
ARMv7-A
、
ARMv7-R
、
ARMv7-M
の三つに分かれている。
また、
ARMv6
から大幅な機能拡張が施されている。
Jazelle-RCT
NEON
マルチコア
対応、プロセッサー資源の仮想化などは、
Linux
などのOSの利用が想定されたものである。携帯電話用OS(Linux、Symbian OS、
μITRON
など)は携帯電話の多機能化と連動して多機能化しているため、このようなパソコン分野でのトレンドを、組み込みの分野でも取り入れたのである。
特徴
SWPとSWPB
ARMv6で、排他的レジスタロード/ストア命令であるLDREXとSTREX命令が追加されたことにより、従来使われたSWP/SWPB命令は不要になった。
そのためARMv6でSWP/SWPB命令は非推奨命令となり、このARMv7からは命令自体が削除され、実行すると未定義命令が発生するようになった。
NEON
専用レジスターや演算器を備えたSIMD命令セット「
NEON
」が追加された。
ARMv6でもSIMD命令セットはあったが、これは通常の汎用レジスターを用いて演算していた。NEONでは専用の64ビットレジスターを32本用意し、これで演算を行なう。またこれを128ビットレジスター16本分として用いることも可能である。
OptimoDE
NEONは動画像処理やオーディオ処理の高速化に役立ち、映像装置や携帯電話等への効果が期待される。
但しARMv7はあくまで汎用製品という立場を取っており、より重いディジタル処理はOptimoDEというDSPを併用する。
Thumb-2
ARMv7-M
は、
Thumb-2命令
のみをサポートする。
コア
ARMv6までは、コアファミリー名はARMの後に数字をつけたものを用いてきたが、ARMv7からはこれも一新された。
ARMv6の
ARM11
の次は、ARM12ではなく
ARM Cortex
である。
ARM Cortex
ARMv7-A
Cortex-A5
Cortex-A7
Cortex-A8
Cortex-A9
Cortex-A12
Cortex-A15
ARMv7-R
Cortex-R4
Cortex-R4F
ARMv7-M
Cortex-M3
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