外来語の音をカタカナで書き表わすことで、日本語の一部とされた単語のこと。
外来語の音をそのままカタカナにすれば日本語の単語となるのであれば、何も考えなくても日本語化できる。
古くは、賢者が頭をひねり日本語の単語を作っていた。日本の近代文明を支える多くの言葉は、こうして作られたのである。しかし、今では手当たり次第にカタカナ語で済まされてしまい、あまり日本語になっていない日本語が散乱する結果となった。これには少なからぬ批判が存在する。
カタカナのまま外来語を使用できる事は、日本語の柔軟性の一つで、利点である。造語には時間を要するが、カタカナであれば即日単語になる。かくして、定着も早く済む。これは、日本の戦後復興の理由の一つとする論もある。
しかし、既に日本語がある単語を、わざわざカタカナ語に言い換える事例もある。これは、元の意味をぼかすためにやっていると見られている。
カタカナ語の使用については賛否両論あるが、分かりやすい日本語の単語に置き換えが可能なのであれば、そちらを使うに超したことはない。
L/Rの発音の問題、B/Vの発音の問題で、例えばバイオリン・ヴァイオリン等の表記のゆれ等も生じる。
どのみちカタカナでは本当の外来語の発音は表現できない上に、カタカナ語の発音や意味が外国語の学習の邪魔になることもある。
そこで、カタカナ語を少しでも日本語の単語にしよう、という活動も広く行なわれている。
以下は、その功績の一例である。
ア
イ
ウ
エ
オ
カ
キ
ク
ケ
コ
サ
シ
- シェア (電算) → 共有
- シェア (経済) → (市場)占有率
- シェアード → 共有状態にある
- ジオメトリ → 幾何学
- シグナル → 信号
- シミュレート → 真似
- シャープペンシル → 早川式繰出鉛筆
- ショート (一般) → 短い、背が低い
- ショート (野球) → 遊撃手
- ショート (回路) → 短絡
- シリアル → 直列
- シングルエンド → 不平衡
- シンクロナス → 同期
- シンフォニー → 交響曲
- シンポジウム → 討論会、座談会
ス
セ
ソ
タ
チ
ツ
テ
ト
ナ
ニ
- ニッチ → 生態的地位、適所
- ニュアンス → 微妙な意味合い、微妙な差異
- ニュートリノ → 中性微子
ヌ
ネ
ノ
ハ
ヒ
- ファイナンシャルコンプライアンス → 財政的法令遵守、財務的法令遵守
- 光ファイバー → 光繊維
- ビジット → (サイトの)訪問者数
- ビジネスモデル → 収益構造
- ヒストグラム → 柱状図、度数分布図
- ピストル → 拳銃
- ヒット → 流行、大流行
フ
ヘ
ホ
- ポータル → 正門、正面玄関
- ポーティング → 移植
- ポートフォリオ → 書類ばさみ、書類入れ
- ポリゴン → 多角形
- ポリシー → 方針
- ホリデー → 休日、祝祭日
- ホール (hall) → 大広間、会館
- ホール (hole) → 穴、欠点、欠陥
マ
ミ
ム
メ
モ
ヤ
ユ
- ユーザー → 使用者、利用者
- ユーザーエクスペリエンス → 使用感、利用感
- ユニーク → 一意
ヨ
ラ
- ラッキー → 幸運
- ラック → 棚
- ラプソディ → 狂詩曲、狂想曲
- ランタイム → 実行時間、実行時
リ
ル
レ
ロ
ワ
ヰ
ヴ
ヱ
ヲ
関連する用語
日本語
カタカナ
カタカナ市名
カタカナ町村名