マルチキャスト |
辞書:通信用語の基礎知識 通信技術中編 (CTTRAN) |
読み:マルチキャスト |
外語:multicast |
品詞:名詞 |
同報通信。特定の範囲に向けた通信のこと。
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概要 |
動画や音声の一本のデータストリームを分岐させ、多数の端末に同時に送信することをいう。
つまり、インターネット上でテレビ放送やラジオ放送などを実現するための技術。
技術 |
マルチキャストを実現する為には、サーバーと端末側に専用のソフトを必要とするのに加え、その全通信経路に渡り、専用に対応したルーター(マルチキャストルーター)が必要である。
クライアントは最寄りのマルチキャストルーターにマルチキャストで受信する旨を伝えることからマルチキャストの受信が始まる。これには、IPv4環境ではIGMPというプロトコルが、IPv6環境ではICMPv6に含まれる「MLD」が使われる。
利点 |
マルチキャスト技術を用いなくても同種のサービスを行なう事は可能だが、中継サーバーを使う方式では配信する番組毎にソフトウェアを設定して立ち上げ直す必要があるため手間が掛かる。
しかも、このような方法だとトラフィックが飛躍的に増加してしまうためネットワークの大渋滞を招くことになり、一部の旧来からのインターネットの利用者からは、この点を懸念する向きがある。
アドレス |
マルチキャストには、専用のIPアドレスが使われる。
IPv4 |
IPv6 |
IPv6はffから始まるマルチキャスト用のアドレス(FF00::/8)を使用する。
リンク |
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