コバルト
読み:コバルト
外語:Co: Cobaltum

 9族に属する灰色金属元素。
目次

情報

基本情報

一般情報

原子情報

物理特性

同位体
 質量数は、47から76までが確認されており、その中に核異性体も存在する。安定同位体は一つのみ。
同位体核種天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
47Co   
48Co   
49Co   
50Co β+崩壊50Fe
51Co β+崩壊51Fe
52Co β+崩壊52Fe
53Co β+崩壊53Fe
54Co β+崩壊54Fe
55Co17.53時β+崩壊55Fe
EC崩壊55Fe
56Co77.27日EC崩壊56Fe
β+崩壊56Fe
57Co271.79日EC崩壊57Fe
58Co70.82日EC崩壊58Fe
β+崩壊58Fe
58mCo IT崩壊58Co
59Co100.00%安定核種(中性子数32)
60Co5.271年β崩壊60Ni
60mCo10.5分IT崩壊60Co
β崩壊60Ni
61Co1.650時β崩壊61Ni
62Co β崩壊62Ni
62mCo β崩壊62Ni
IT崩壊62Co
63Co β崩壊63Ni
64Co β崩壊64Ni
65Co β崩壊65Ni
66Co β崩壊66Ni
67Co β崩壊67Ni
68Co β崩壊68Ni
69Co β崩壊69Ni
70Co β崩壊70Ni
71Co β崩壊71Ni
72Co β崩壊72Ni
73Co β崩壊73Ni
74Co β崩壊74Ni
75Co β崩壊75Ni
76Co β崩壊76Ni
 安定核種に対し、質量数が大きすぎるまたは小さすぎる場合は複雑な崩壊となり、質量数が小さいと陽子放射、大きいと中性子放射が同時に起こることがある。

性質
 によく似た性質があり、強磁性である。
 ガラスに混ぜると青色を呈するが、このような紺青色のガラスをコバルトガラスという。通常は酸化コバルトが使用される。
 ヒトの必須元素であり、補酵素やビタミンB12の成分となる。欠乏すると貧血になる。
 放射性同位体コバルト60(60Co)のγ線は人体の深部まで透過可能なため、がんの放射線治療に使用されている。

安全性

危険性

有害性

環境影響

発見
 1735(享保20)年にスウェーデンのブラントにより発見された。
 化学名Cobaltumの由来は諸説あるが、一説では、精練が困難なことからドイツ語でゴブリンや悪い妖精を意味する「kobald」が語源だとする。

主な化合物

前後の元素
 
 26 ‐ 27 コバルト ‐ 28 ニッケル

再検索