貧血
読み:ひんけつ
外語:anemia

 何らかの理由により、体内を循環している赤血球の量が減少した状態。
目次

概要
 貧血状態では、全身に充分な量の酸素を運搬できないため、倦怠感、めまい、息切れ、といった症状が現われる。

特徴

原因
 貧血の原因は、大きく赤血球産生の低下によるものと、赤血球数の減少によるものとに分けられる。いずれも先天性のものと後天性のものがある。

貧血を起こす疾患

検査
 血液検査によって、赤血球数血色素量(ヘモグロビン量)、ヘマトクリット値(赤血球容積比)などから判断される。
 基準値は老若男女によって異なるが、成人男性で15g/dl前後、成人女性で14g/dl前後が正常である。
 男性は13g/dl以下、女性は11g/dl以下となった時に貧血と判断されるが、この程度は軽度の貧血であり、自覚症状は殆どない。男女とも10g/dlを下回ると中度の貧血となり、7g/dlを下回る場合は重度の貧血となる。

治療方法
 原因が明らかである場合は、それを改善するための治療を実施する。栄養失調が原因である場合は、食生活の改善、鉄分の補給などで改善を図る。
 潰瘍やがんからの出血の場合、その疾患が治療されれば治ることになるが、難しいことも多い。
 先天性疾患である場合は、輸血などを含め、可能な対策が随時実施される。

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