フェルミウム
読み:フェルミウム
外語:Fm: Fermium

 金属元素の一つ。超ウラン元素の一つ。
目次

情報

基本情報

一般情報

原子情報

物理特性

同位体
 質量数は、241から260までが確認されており、その中に核異性体も存在する。
 安定同位体は存在しない。全ての同位体が放射性同位体である。
 崩壊の種類については一例。これとは異なる崩壊をすることもある。
同位体核種天然存在比半減期崩壊確率(%)崩壊後生成物
241Fm 自発核分裂(SF)  
α崩壊 237Cf
242Fm 自発核分裂(SF)  
243Fm α崩壊 239Cf
自発核分裂(SF)  
244Fm 自発核分裂(SF)  
245Fm α崩壊 241Cf
246Fm α崩壊 242Cf
β+崩壊 246Es
247Fm α崩壊 243Cf
β+崩壊 247Es
248Fm α崩壊 244Cf
β+崩壊 248Es
249Fm β+崩壊 249Es
α崩壊 245Cf
250Fm α崩壊 246Cf
EC崩壊 250Es
251Fm5.30時EC崩壊98.2251Es
α崩壊1.8247Cf
252Fm1.058日α崩壊99.9977248Cf
自発核分裂(SF)0.00232 
253Fm3.00日EC崩壊88253Es
α崩壊12249Cf
254Fm3.240時α崩壊99.9408250Cf
自発核分裂(SF)0.0592 
255Fm20.07時α崩壊 251Cf
自発核分裂(SF)  
256Fm2.627時自発核分裂(SF)91.9 
α崩壊8.1252Cf
257Fm100.5日α崩壊99.79253Cf
自発核分裂(SF)0.21 
258Fm 自発核分裂(SF)  
259Fm 自発核分裂(SF)  
260Fm    

性質
 3価のほかに、2価もあるとされる。
 原子炉内で、ウラン中性子を多数吸収して質量数を増やし、これがβ崩壊する過程で生成されている。

特徴

安全性

適用法令

危険性

有害性

環境影響

発見
 1952(昭和27)年、アメリカがマーシャル諸島エニウェトク環礁で実施した水爆実験における生成物から、多数の科学者がアインスタイニウムと共に発見した。
 これは、238Uが中性子を多数吸収して質量数を増やし、これがβ崩壊して原子番号を増やした結果生まれたと見られている。
 名前は、イタリア出身の物理学者エンリコ・フェルミを記念して命名された。

主な化合物
 不明。

前後の元素
 
 99 アインスタイニウム ‐ 100 フェルミウム ‐ 101 メンデレビウム

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