アインスタイニウム
読み:アインスタイニウム
外語:Es: Einsteinium

 銀白色の金属元素の一つ。超ウラン元素の一つ。
目次

情報

基本情報

一般情報

原子情報

物理特性

同位体
 質量数は、240から258までが確認されており、その中に核異性体も存在する。
 安定同位体は存在しない。全ての同位体が放射性同位体である。
 崩壊の種類については一例。これとは異なる崩壊をすることもある。
同位体核種天然存在比半減期崩壊確率(%)崩壊後生成物
240Es α崩壊 236Bk
241Es α崩壊 237Bk
242Es α崩壊 238Bk
243Es β+崩壊 243Cf
α崩壊 239Bk
244Es β+崩壊 244Cf
245Es β+崩壊 245Cf
α崩壊 241Bk
246Es β+崩壊 246Cf
247Es β+崩壊 247Cf
248Es β+崩壊 248Cf
249Es β+崩壊 249Cf
250Es β+崩壊 250Cf
251Es1.375日EC崩壊99.51251Cf
α崩壊0.49247Bk
252Es1.29年α崩壊78248Bk
EC崩壊22252Cf
β崩壊0.01252Fm
γ崩壊 252Es
253Es20.47日α崩壊 249Bk
自発核分裂(SF)  
γ崩壊 253Es
254Es275.7日α崩壊 250Bk
自発核分裂(SF)  
γ崩壊 254Es
254mEs β崩壊0.01254Fm
IT崩壊 254Es
255Es39.8日β崩壊92.0255Fm
α崩壊8.0251Bk
自発核分裂(SF)  
256Es25.4分β崩壊 256Fm
257Es β崩壊 257Fm
258Es    

性質
 原子炉内で、ウランが中性子を多数吸収して質量数を増やし、これがβ崩壊する過程で生成されている。
 酸化しやすい。

特徴

安全性

適用法令

危険性

有害性

環境影響

発見
 1952(昭和27)年、アメリカがマーシャル諸島エニウェトク環礁で実施した水爆実験における生成物から、フェルミウムと共に多数の科学者が発見した。
 これは、238Uが中性子を多数吸収して質量数を増やし、これがβ崩壊して原子番号を増やした結果生まれたと見られている。
 名前は、世界を代表する物理学者アルベルト・アインシュタインを記念して命名された。もっとも、彼は元素発見には一切無関係である。

主な化合物

前後の元素
 
 98 カリホルニウム ‐ 99 アインスタイニウム ‐ 100 フェルミウム

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