タンタル
読み:タンタル
外語:Ta: Tantalum

 銀灰色の金属元素の一つ。
目次

情報

基本情報

一般情報

原子情報

物理特性

同位体
 質量数は、155から192までが確認されており、その中に核異性体も存在する。安定同位体は2つある。
 しかし、いずれも長寿命放射性同位体であると考えられている。
同位体核種天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
155Ta  陽子放射154Hf
156Ta  β+崩壊156Hf
陽子放射155Hf
157Ta  α崩壊153Lu
158Ta  α崩壊154Lu
159Ta  β+崩壊159Hf
α崩壊155Lu
160Ta  β+崩壊160Hf
α崩壊156Lu
161Ta  β+崩壊161Hf
α崩壊157Lu
162Ta  β+崩壊162Hf
163Ta  β+崩壊163Hf
164Ta  β+崩壊164Hf
165Ta  β+崩壊165Hf
166Ta  β+崩壊166Hf
167Ta  β+崩壊167Hf
168Ta  β+崩壊168Hf
169Ta  β+崩壊169Hf
170Ta  β+崩壊170Hf
171Ta  β+崩壊171Hf
172Ta  β+崩壊172Hf
173Ta  β+崩壊173Hf
174Ta  β+崩壊174Hf
175Ta  β+崩壊175Hf
176Ta  β+崩壊176Hf
177Ta2.357日EC崩壊177Hf
β+崩壊177Hf
178Ta 9.31分β+崩壊178Hf
178mTa 2.2時β+崩壊178Hf
179Ta1.82年EC崩壊179Hf
180Ta8.152年EC崩壊180Hf
β崩壊180W
180mTa0.012%>1京年  
181Ta99.988%安定核種(中性子数108)
182Ta114.43日β崩壊182W
182mTa    
183Ta5.1日β崩壊183W
184Ta  β崩壊184W
185Ta  β崩壊185W
186Ta  β崩壊186W
187Ta  β崩壊187W
188Ta  β崩壊188W
189Ta  β崩壊189W
190Ta  β崩壊190W
191Ta  β崩壊191W
192Ta  β崩壊192W
 安定核種に対し、質量数が大きすぎるまたは小さすぎる場合は複雑な崩壊となり、質量数が小さいと陽子放射、大きいと中性子放射が同時に起こることがある。

特徴
 同族のニオブと性質が似ており、単離が難しい元素である。現在では、弗化水素酸を用いた抽出法が実用化されている。
 コイルコンデンサーフィラメントとして使われているほか、人体と反応しないため人工骨材料などとしても使われている。但し、フィラメントについては現在はタングステンにほぼ取って代わられている。

安全性

危険性

有害性

環境影響

発見
 1802(享和2)年にスウェーデンのアンデルス・エーケベリ(Anders Gustaf Ekeberg)が発見した。
 化学名tantalumは、ギリシャ神話ゼウスの息子タンタロス「Tantalos」に由来する。また、同族のニオブはタンタロスの娘「Niobe」に由来している。

主な化合物

前後の元素
 
 72 ハフニウム ‐ 73 タンタル ‐ 74 タングステン

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