ハフニウム
読み:ハフニウム
外語:Hf: Hafnium

 金属元素の一つ。
目次

情報

基本情報

一般情報

原子情報

物理特性

同位体
 質量数は、153から189までが確認されており、その中に核異性体も存在する。安定同位体は5つある。
 しかし、すべて長寿命放射性同位体であると考えられている。
同位体核種天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
153Hf   
154Hf β+崩壊154Lu
155Hf β+崩壊155Lu
156Hf α崩壊152Yb
157Hf α崩壊153Yb
β+崩壊157Lu
158Hf β+崩壊158Lu
α崩壊154Yb
159Hf β+崩壊159Lu
α崩壊155Yb
160Hf β+崩壊160Lu
161Hf β+崩壊161Lu
162Hf β+崩壊162Lu
163Hf β+崩壊163Lu
164Hf β+崩壊164Lu
165Hf β+崩壊165Lu
166Hf β+崩壊166Lu
167Hf β+崩壊167Lu
168Hf β+崩壊168Lu
169Hf β+崩壊169Lu
170Hf EC崩壊170Lu
171Hf β+崩壊171Lu
172Hf1.87年EC崩壊172Lu
173Hf23.6時EC崩壊173Lu
174Hf0.16%200兆年α崩壊170Yb
(2β+崩壊)174Yb
175Hf70日EC崩壊175Lu
176Hf5.26%安定核種(中性子数104)
177Hf18.60%安定核種(中性子数105)
177mHf    
178Hf27.28%安定核種(中性子数106)
178mHf    
179Hf13.62%安定核種(中性子数107)
179mHf    
180Hf35.08%安定核種(中性子数108)
180mHf    
181Hf42.39日β崩壊181Ta
182Hf890万年β崩壊182Ta
182mHf    
183Hf  β崩壊183Ta
184Hf  β崩壊184Ta
185Hf  β崩壊185Ta
186Hf  β崩壊186Ta
187Hf  β崩壊187Ta
188Hf  β崩壊188Ta
189Hf    
 安定核種に対し、質量数が大きすぎるまたは小さすぎる場合は複雑な崩壊となり、質量数が小さいと陽子放射、大きいと中性子放射が同時に起こることがある。

特徴
 延性に富んだ金属元素である。酸化被膜を作り腐食を防ぐため、メッキや蒸着用として使われている。
 中性子を吸収しやすいため、制御棒の材料としても使われる。

安全性

危険性

有害性

環境影響

発見
 ニールス・ボーアの元素の周期律理論で予言され、1923(大正12)年にコスター(Dirk Coster)とヘジシー(George de Hevesy)により発見された。
 ハフニウムの化学名は地名で、発見地コペンハーゲン(デンマーク語でKobenhavn、英語でCopenhagen)を意味するラテン語「Hafnia」から。

主な化合物

前後の元素
 
 71 ルテチウム ‐ 72 ハフニウム ‐ 73 タンタル

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