カリホルニウム
読み:カリホルニウム
外語:Cf: Californium

 銀白色の金属元素の一つ。超ウラン元素の一つ。
目次

情報

基本情報

一般情報

原子情報

物理特性

同位体
 質量数は、237から256までが確認されており、その中に核異性体も存在する。
 安定同位体は存在しない。全ての同位体が放射性同位体である。
 崩壊の種類については一例。これとは異なる崩壊をすることもある。
同位体核種天然存在比半減期崩壊確率(%)崩壊後生成物
237Cf 自発核分裂(SF)  
β+崩壊 237Bk
α崩壊 233Cm
238Cf 自発核分裂(SF)  
239Cf α崩壊 235Cm
240Cf α崩壊 236Cm
241Cf β+崩壊 241Bk
α崩壊 237Cm
242Cf α崩壊 238Cm
β+崩壊 242Bk
243Cf β+崩壊 243Bk
α崩壊 239Cm
244Cf α崩壊 240Cm
245Cf46.3分EC崩壊64245Bk
α崩壊36241Cm
γ崩壊 245Cf
246Cf1.49日α崩壊>99.9993242Cm
EC崩壊  
自発核分裂(SF)  
247Cf EC崩壊 247Bk
248Cf333.5日α崩壊99.9971244Cm
自発核分裂(SF)0.0029 
249Cf350.6年α崩壊 245Cm
γ崩壊 249Cf
自発核分裂(SF)  
250Cf13.08年α崩壊99.923246Cm
γ崩壊 250Cf
自発核分裂(SF)0.077 
251Cf898年α崩壊 247Cm
γ崩壊 251Cf
252Cf2.645年α崩壊96.908248Cm
自発核分裂(SF)3.092 
253Cf17.6日β崩壊99.69253Es
α崩壊0.31249Cm
254Cf60日自発核分裂(SF)99.69 
α崩壊0.31250Cm
255Cf β崩壊 255Es
256Cf 自発核分裂(SF)  

性質
 銀色で、酸化されやすい。
 2価は琥珀色、3価は淡緑色、4価は緑色となる。水溶液中や、化合物は3価のものが安定である。
 中でも、2.645年の半減期があり自発核分裂をする252Cfが中性子源としてよく使われている。

特徴

安全性

適用法令

危険性

有害性

環境影響

発見
 1950(昭和25)年、カリフォルニア大学バークレー校で、スタンリー・トンプソン(Stanley G. Thompson)、ケネス・ストリート(Kenneth Street, Jr.)、アルバート・ギオルソ(Albert Ghiorso)、グレン・シーボーグ(Glenn T. Seaborg)により発見された。
 製法は、242Cm + 4He → 245Cf + n、である。
 化学名Californiumは、カリフォルニア大学の名から命名された。

主な化合物

前後の元素
 
 97 バークリウム ‐ 98 カリホルニウム ‐ 99 アインスタイニウム

再検索