秋田新幹線
読み:あきたしんかんせん
外語:Akita Shinkansen

 ミニ新幹線の一つ。東北新幹線の東京〜盛岡と、田沢湖線の全線(盛岡〜大曲)、奥羽本線の大曲〜秋田の愛称。
目次

路線概要

路線の情報

起点・終点

区間

所属

路線の状況

沿革

特色
 E3系特急列車「こまち」で、東京発の「こまち」は、東北新幹線内で「はやて」と併結する。
 この路線は1997(平成9)年3月22日に盛岡〜秋田間のミニ新幹線化工事が完成して運転を開始した。
 なお、秋田新幹線開業前に田沢湖線を走っていた特急は「たざわ」である。

秋田新幹線は単線
 秋田新幹線の在来線区間は、全線で単線である。
 元々単線だった田沢湖線は全線で標準軌に改軌されたが、複線だった奥羽本線は片方のみ標準軌に改軌されたため、標準軌と狭軌単線並列になった。従って、この区間内では二本の線路でレール幅が違うという面白い状態になっている。
 但し、完全な単線だとすれ違いが出来ないので、神宮寺〜刈和野〜峰吉川は狭軌側を三線軌条構造とし、標準軌について見ると複線になっている。

名称
 なお「秋田新幹線」は愛称であり正式名称ではないため、時刻表では「東北新幹線(東京=盛岡)・田沢湖線(盛岡=大曲)・奥羽本線(大曲=秋田)」と表示されている。時刻表に書かれているのは「線路の名前」、秋田新幹線は「電車の名前」と考えればよい。
 もちろん、窓口で切符を買うときは秋田新幹線で通じ、駅構内の案内でも秋田新幹線の表示があるため、乗る際に迷うことはないと思われる。

走行条件
 東北新幹線区間は現在、最高275km/h(660km/hBeat)となっている。
 しかし在来線区間の最高速度は半分以下の130km/h(312km/hBeat)で、他の在来線特急と同じである。そのうえ単線区間で運転停車が多い列車があり、最速列車と最遅列車の所要時間差がかなり大きい。
 ちなみに新幹線区間が交流25kVなのに対し、在来線標準軌区間は普通の在来線と同じ交流20kVである。「こまち」はこの電圧差を誤差として対応しているが、同じ区間を走る普通列車は20kV専用で25kV区間を走れないので、新幹線区間を走ることは出来ない。
 電圧が違う架線は直結できないことから、20kVと25kVの架線の境界は交交セクションと呼ばれるデッドセクションとなっている。

車両の持ち主
 こまち号E3系車両は、実はJR東日本の所有ではない。
 これは、秋田県が出資して設立した「秋田新幹線車両保有株式会社」という名前そのままの会社が所有しており、JR東日本に対してリースする形式をとっている。

接続する路線

東北新幹線区間

田沢湖線区間

奥羽本線区間

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