三線軌条
読み:さんせんきじょう

 レールを3本並べた線路のこと。
目次

概要
 異なる軌間の列車を走行させるために、通常はレールが2本1対であるところ、片側のレールを共通として、もう片方に2本、軌間に応じて敷設された線路をいう。
 どちらかを改軌して軌間を合わせることが様々な理由によりできない場合に、このような方式がとられる。
 しかし、ポイントが複雑になる、各軌間ごとに線路の中心がずれるためホームや架線、ATS/ATCの地上子の位置に注意が必要となる、共通側でない側は狭いため積雪地帯では間に雪が詰まる、共通側と反対側とで摩耗が不均等になる等、デメリットも多い。
 しかしこの方法を使えば、2本の線路を引かずとも、狭軌(1067mm軌道)と標準軌(1435mm軌道)のように、軌間の異なる車両を一つの線路で通すことができるメリットがある。
 なお、レールを4本敷くことで摩耗が不均等になるデメリットを排除した四線軌条というものも実在する。

特徴
 2016(平成28)年3月現在、日本に現存するのは次の4ヶ所のみである。以下、1435mm軌道を標準軌、1067mm軌道を狭軌と記載する。

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