高速湾岸線
読み:こうそく-わんがんせん
外語:B: Bay-shore route
首都高速道路
のうち、湾岸を走る路線。
目次
概要
起点・終点
設計諸元
規制等
法定路線名
建設計画
沿革
建設中、計画
通行料金
状況
利便
大黒PA・JCT
危険物
特徴
接続する主な道路
自動車専用道路
一般道
沿道施設、観光地等
PA
主な橋
主なトンネル
主な峠
並行する鉄道
経由する自治体
インターチェンジなど
高速湾岸線(神奈川線)
高速湾岸線(東京線)
概要
路線番号(B)。ルートマークの表示は「湾岸線B」、
キロポスト
に書かれる略号は「湾」。
湾岸線(B)には上り線/下り線という概念がなく、東行き、西行き、として表現されている。
起点・終点
起点
:
神奈川県
横浜市
金沢区長浜(
並木IC
) (
横浜横須賀道路金沢支線
) (※位置は推定)
終点
:
千葉県
市川市高谷(
高谷JCT
) (
東関東自動車道
) (※位置は推定)
延長: 62.1km (うち神奈川線30.1km、東京線32.0km)
設計諸元
構造規格:
第二種第一級
設計速度: 80km/h(192km/hBeat)
道路幅員: (未確認)
車線数: 6車線〜8車線
規制等
制限速度:
80km/h(192km/hBeat) (ほぼ全区間)
70km/h(168km/hBeat) (大井南出入口〜臨海副都心出入口)
70km/h(168km/hBeat) (並木IC〜幸浦出入口)
最低速度
: 設定なし
標識規制:
自動車専用
危険物積載車両の通行規制(下記トンネル区間)
川崎航路トンネル
多摩川トンネル
空港北トンネル
東京港トンネル
法定路線名
基本的には神奈川〜東京〜千葉に跨る都県道294号高速湾岸線である。並木JCTから湾岸市川ICまでIC/JCT基準でいうと、次のとおりである。
神奈川県道294号高速湾岸線
の一部 (
並木IC
〜
本牧JCT
)
横浜市道高速湾岸線
(本牧JCT〜大黒JCT)
神奈川県道294号高速湾岸線
の一部 (大黒JCT〜川崎浮島JCT)
東京都道294号高速湾岸線
(川崎浮島JCT〜千葉県境)
千葉県道294号高速湾岸線
(千葉県境〜湾岸市川IC)
建設計画
湾岸線は5期の計画と横浜市道によって作られている。
なお工期の区間と法定路線名の区間は一致しない。予算獲得のための苦労があったものと思われる。
湾岸線(1期): 東京都大田区昭和島〜江東区有明(昭和島JCT〜東海JCT〜有明JCTが湾岸線)9.7km
湾岸線(2期): 江東区有明〜千葉県市川市高谷(有明JCT〜湾岸市川IC)16.3km
湾岸線(3期): 神奈川県川崎市川崎区浮島町地先〜東京都大田区東海(川崎浮島JCT〜東海JCT)9.1km
湾岸線(4期): 神奈川県横浜市鶴見区大黒ふ頭〜川崎市川崎区浮島町地先(大黒JCT〜川崎浮島JCT)11.5km
湾岸線(5期): 横浜市金沢区並木〜中区本牧ふ頭(並木IC〜本牧JCT)14.6km
うち横浜市道区間は横浜市中区本牧ふ頭〜鶴見区大黒ふ頭(本牧JCT〜大黒JCT)区間で、いわゆる
横浜ベイブリッジ
である。
また1期のうち昭和島JCT〜東海JCT区間は「
高速湾岸分岐線
」(法定路線名は特例都道高速湾岸分岐線)という支線扱いになっている。
沿革
1976(昭和51)年8月: 大井出入口〜13号地(現 臨海副都心)出入口
1978(昭和53)年1月: 新木場出入口〜浦安出入口
1980(昭和55)年2月: 辰巳JCT〜新木場出入口
1981(昭和56)年5月: 辰巳JCT〜有明出入口
1982(昭和57)年4月: 浦安出入口〜高谷
1983(昭和58)年2月: 東海JCT〜大井出入口
1984(昭和59)年12月: 13号地(現 臨海副都心)出入口〜有明出入口
1989(平成元)年9月: 本牧ふ頭出入口〜大黒JCT
1993(平成5)年9月: 空港中央出入口〜東海JCT
1994(平成6)年12月: 大黒JCT〜都県境〜空港中央出入口
1999(平成11)年7月: 並木〜杉田出入口・三溪園仮出入口〜本牧ふ頭出入口
2001(平成13)年10月: 杉田〜三溪園、もって全線開通
2007(平成19)年12月22日: 13号地出入口を「臨海副都心」に改称
2008(平成20)年3月31日: 有明JCT→辰巳JCT、東行 片側4車線化
2009(平成21)年2月11日: 東雲JCTに
高速10号晴海線
(10)が接続
2012(平成24)年1月1日: 首都高が距離制料金に移行、湾岸浮島本線料金所は廃止
2012(平成24)年3月21日04:00(
20日
@833): 大井南(西行出入口)を約300m手前に移設 (中央環状品川線建設に伴う)
建設中、計画
今後の予定は次のとおり。
2015(平成27)年度: 高谷JCT 供用開始予定
通行料金
首都高速の距離制料金に応じて可変。
距離制が導入される以前は、
神奈川県
内は
神奈川線
、
東京都
から千葉県までは
東京線
に、それぞれ属していた。
最終的な料金は、普通車で東京線700円と神奈川線600円で、通して乗ると1,300円にもなっていたが、2012(平成24)年現在は距離制料金で最大900円となった。
状況
利便
全体的に直線区間が多いので、流れは比較的速めである。流れの良い時は一番左の車線で100km/h(240km/hBeat)程度、一番右の車線は軽く160km/h(384km/hBeat)程度は出ている(※注※スピード違反)。
眺望の良さ、圧倒的な容量、流れの速さなどから、京浜間の移動には最適のルートである。羽田空港へのアクセス路、東北・常磐方面から横浜への交通路としても重要である。
恒常的な渋滞箇所は殆どないが、行楽シーズンなどは渋滞することがある。近年、この湾岸線に次々と新たな道路が接続されており、将来的には容量不足が発生することが懸念されている。
なお、海からの横風が常に吹いていて、時に殺人的な強風になるので注意が必要。また、
鶴見つばさ橋
・
横浜ベイブリッジ
と道路の接続部分の金属(計4箇所)が滑りやすく、特に二輪車は強風と共に注意が必要である。
大黒PA・JCT
大黒PAは首都高速のPA中では最も設備が充実しているが、週末の夜は混雑する。
また大黒JCTで折り返すことが可能で、本牧JCTの杉田・横横方面と石川町方面の行き来が出来ない頃は、この折り返しが唯一のアクセス方法だった。
危険物
他の首都高速路線と異なり、危険物を積載したトラックなども(一部トンネル区間を除き)走行可能。また、海沿いのため大きな橋や海底トンネルが多い。
但し海風が強いので、走行にはやや注意が必要である。
特徴
接続する主な道路
自動車専用道路
国道16号
横浜横須賀道路金沢支線
(
並木IC
)
高速神奈川3号狩場線
(K3) (
本牧JCT
)
高速神奈川5号大黒線
(K5) (大黒JCT)
高速神奈川6号川崎線
(K6) (川崎浮島JCT)
東京湾アクアライン
(川崎浮島JCT)
高速湾岸分岐線
(東海JCT)
高速1号羽田線
(1) (東海JCTから高速湾岸分岐線経由、
大井JCT
)
(
中央環状品川線
(C2)(計画路線)) (大井JCT)
高速11号台場線
(11) (有明JCT)
高速10号晴海線
(10) (東雲JCT)
高速9号深川線
(9) (辰巳JCT)
高速中央環状線
(C2) (
葛西JCT
)
東関東自動車道
(
高谷JCT
)
(
東京外環自動車道
(計画)) (高谷JCT)
一般道
国道357号
東京湾岸道路
環状2号線屏風ヶ浦バイパス
(磯子出入口)
東京都道311号環状八号線
(
環八通り
) (湾岸環八出入口)
沿道施設、観光地等
三渓園 (神奈川県横浜市中区本牧三之谷)
横浜ベイブリッジ
(神奈川県横浜市)
東京国際空港(羽田空港)
(HND、RJTT) (東京都大田区羽田空港)
お台場 (東京都港区台場)
東京ビッグサイト
(東京都江東区有明3丁目)
夢の島 (東京都江東区夢の島)
葛西臨海公園 (東京都江戸川区臨海町6丁目)
東京ディズニーリゾート (千葉県浦安市舞浜)
東京ディズニーランド
東京ディズニーシー
PA
大黒PA(双方向) (神奈川県横浜市鶴見区大黒ふ頭)
大井PA(双方向) (東京都品川区八潮3丁目)
市川PA(西行) (千葉県市川市高浜町)
主な橋
川や運河を渡るための橋はいくつかあるが、特別に橋と名前が付けられたものは少ないようである。
横浜ベイブリッジ
(横浜港 横浜航路)
鶴見つばさ橋
(京浜港 鶴見航路)
荒川湾岸橋 (荒川)
主なトンネル
並木トンネル (神奈川県横浜市金沢区長浜〜金沢区幸浦2丁目)
川崎航路トンネル
(神奈川県川崎市川崎区東扇島〜川崎区浮島町)
多摩川トンネル (神奈川県川崎市川崎区浮島町〜東京都大田区羽田空港3丁目)
空港南トンネル (東京都大田区羽田空港3丁目)
空港北トンネル (東京都大田区羽田空港3丁目〜羽田空港2丁目)
(名称不明) (東京都大田区羽田空港2丁目〜京浜島2丁目)
東京港トンネル (東京都品川区八潮2丁目〜品川区東八潮)
主な峠
峠
はない。
並行する鉄道
横浜新都市交通
シーサイドライン横浜
JR根岸線
JR東海道貨物支線
東京臨海高速鉄道
りんかい線
(TWR)
東京メトロ有楽町線
JR京葉線
経由する自治体
神奈川県
横浜市
‐ 川崎市
東京都
大田区
‐
品川区
‐
港区
‐
江東区
‐
江戸川区
千葉県
浦安市
インターチェンジなど
具体的なIC等は次のとおり。なおJCTには番号がない。
建設が長期に渡ったことなどから、インターチェンジ番号については東海JCTを境に、東西で異なる基準で振られている。
高速湾岸線(神奈川線)
(4-3)
並木IC
(国道16号
横浜横須賀道路金沢支線
、横浜市道長浜第6号線、横浜市道長浜第9号線)
B01
幸浦 (国道357号
東京湾岸道路
)
TB
鳥浜町本線料金所(東行)
B02
杉田第二(西行出入口) (国道357号東京湾岸道路)
B03
杉田第一(東行出入口) (国道357号東京湾岸道路)
B05
磯子(東行入口、西行出口) (国道357号東京湾岸道路、
環状2号線屏風ヶ浦バイパス
)
B06
三渓園(東行出口、西行入口) (国道357号東京湾岸道路)
B07
本牧ふ頭(東行入口、西行出口) (横浜市道新山下第34号線)
JCT
本牧JCT
(
高速神奈川3号狩場線
(K3))
BRG
横浜ベイブリッジ
B08
大黒ふ頭(西行出入口) (横浜市道大黒橋通第7099号線、横浜市道大黒ふ頭第1号線)
JCT
大黒JCT(
高速神奈川5号大黒線
(K5)) (大黒PA併設)
PA
大黒PA
B09
大黒ふ頭(東行出入口) (横浜市道大黒橋通第7099号線、横浜市道大黒ふ頭第1号線)
BRG
鶴見つばさ橋
B10
東扇島第二(西行出入口) (国道357号東京湾岸道路)
B11
東扇島第一(東行出入口) (国道357号東京湾岸道路)
TB 湾岸浮島本線料金所 (西行)
B12
浮島(西行出入口) (国道357号東京湾岸道路)
JCT(1)
川崎浮島JCT (
高速神奈川6号川崎線
(K6)、
東京湾アクアライン
)
B13
浮島(東行出入口) (国道357号東京湾岸道路)
高速湾岸線(東京線)
B14
湾岸環八 (
東京都道311号環状八号線
(
環八通り
)、国道357号東京湾岸道路)
B16
空港中央(西行出入口) (国道357号東京湾岸道路)
B17
空港中央(東行出入口) (国道357号東京湾岸道路)
JCT
東海JCT (
高速湾岸分岐線
、→
高速1号羽田線
(1))
002
大井南(西行出入口) (国道357号東京湾岸道路)
003A
大井南(東行出入口) (国道357号東京湾岸道路)
TB
大井本線料金所(東行)
PA
大井PA
JCT
大井JCT
(高速1号羽田線(1)、
中央環状品川線
(C2)(計画路線))
003B
大井(東行入口、西行出口) (国道357号東京湾岸道路)
004
臨海副都心(東行出口、西行入口) (国道357号東京湾岸道路)
JCT
有明JCT (
高速11号台場線
(11))
005
有明(東行入口、西行出口) (国道357号東京湾岸道路)
JCT
東雲JCT (
高速10号晴海線
(10))
JCT
辰巳JCT (
高速9号深川線
(9)、PA併設)
PA
辰巳第一PA(深川線上り、湾岸線東行きから) (※PAに入ったら湾岸線に戻れない)
PA
辰巳第二PA(深川線上り、湾岸線西行きから) (※PAに入ったら湾岸線に戻れない)
006
新木場第一(西行出入口) (国道357号東京湾岸道路)
007
新木場第二(東行出入口) (国道357号東京湾岸道路)
JCT
葛西JCT
(
高速中央環状線
(C2))
008
葛西第一(西行出入口) (国道357号東京湾岸道路)
009
葛西第二(東行出入口) (国道357号東京湾岸道路)
010A
舞浜(西行入口) (浦安市道)
010B
浦安第二(東行出入口) (国道357号東京湾岸道路)
011
浦安第一(西行出入口) (国道357号東京湾岸道路)
012
千鳥町(東行出口、西行入口) (国道357号東京湾岸道路)
PA
市川PA(西行)
TB
市川本線料金所(西行)
(
JCT
高谷JCT
) (
東関東自動車道
、
東京外環自動車道
(計画))
「13号地」出入口は2007(平成19)年12月22日に「臨海副都心」に改称された。
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