電波帯域
読み:でんぱ-たいいき
外語:band
電波
を、
周波数
ごとに分類したもの。電波の帯域区分。
目次
概要
周波数分類
一般的な分類
マイクロ波
IEEE
NATO
導波管
補足
帯域分類
携帯電話機
アマチュア無線
テレビ
概要
分類の方法には幾通りかがある。
周波数ごとに、長波、中波、短波…といった分類が一般的でよく使われる。
用途に応じて更に再分割されて利用されることもある。
周波数分類
一般的な分類
頭の数字はITUバンド番号。ITUによるRadio Regulations(無線通信規則)の分類では、このうち4から12までを定義している。
(0) 極極極極超長波 (TLF) (<3Hz)
(1) 極極極超長波 (ELF) (3〜30Hz)
(2) 極極超長波 (SLF) (30〜300Hz)
(3)
極超長波
(ULF) (300〜3000Hz)
4
超長波
(VLF) (3〜30kHz)
5
長波
(LF) (30〜300kHz)
6
中波
(MF) (300〜3000kHz)
7
短波
(HF) (3〜30MHz)
8
超短波
(VHF) (30〜300MHz)
マイクロ波
9
極超短波
(UHF) (300〜3000MHz)
10
センチメートル波
(SHF) (3〜30GHz)
11
ミリメートル波
(EHF) (30〜300GHz)
12
サブミリ波
(THF) ≒
テラヘルツ波
(300〜3000GHz)
マイクロ波
マイクロ波の分類俗称は、アメリカの米軍から生まれIEEEの基準になった方式と、EU・NATOの方式とがあるようである。一部名称が重複するが、異なるものである。
IEEE
IEEE方式(米軍方式)は、軍事方面のほか、衛星通信では「
衛星通信バンド
」として、あるいは電波天文学その他でも、広く使われている。
Lバンド
(1〜2GHz) ‐ Long wave
Sバンド
(2〜4GHz) ‐ Short wave
Cバンド
(4〜8GHz)
Xバンド
(8〜12GHz)
Kuバンド
(12〜18GHz) ‐ Kurz-under
Kバンド
(18〜27GHz) ‐ ドイツ語のKurz
Kaバンド
(27〜40GHz) ‐ Kurz-abobe
Vバンド
(40〜75GHz)
Wバンド
(75〜110GHz) ‐ Vの次の文字
mmバンド (110〜300GHz)
NATO
Aバンド (0〜0.25GHz)
Bバンド (0.25〜0.5GHz)
Cバンド (0.5〜1.0GHz)
Dバンド (1〜2GHz)
Eバンド (2〜3GHz)
Fバンド (3〜4GHz)
Gバンド (4〜6GHz)
Hバンド (6〜8GHz)
Iバンド (8〜10GHz)
Jバンド (10〜20GHz)
Kバンド (20〜40GHz)
Lバンド (40〜60GHz)
Mバンド (60〜100GHz)
導波管
導波管やネットワーク機器類では、IEEE方式と似たような呼称を用いるが、高周波および低周波で独自の帯域を定義している。IEEE方式と同名でも周波数が微妙に違っている。
メーカーや機器によって異なるため、最も一般的なものを以下に記載する。
Qバンド (33〜50GHz)
Uバンド (40〜60GHz)
Vバンド
(50〜75GHz)
Eバンド (60〜90GHz)
Wバンド
(75〜110GHz)
Fバンド (90〜140GHz)
Dバンド (110〜170GHz)
Gバンド (140〜220GHz)
Yバンド (170〜260GHz)
Jバンド (220〜325GHz)
?バンド (325〜500GHz)
170〜260GHzをHバンドとするものや、325〜500GHzをYバンドとするものもある。
補足
帯域分類
大雑把な周波数帯をHz数で表現する方式である。
毒味のない中立的な方法で、携帯電話機や無線LANといった分野でよく使われている。但し大雑把な表現なので、異なる分野で名称が衝突することがある。
以下は、原則として日本での利用方法を記載する。
極超短波
(UHF)帯
430MHz帯
アマチュア無線
700MHz帯
携帯電話
(
APT700
)
(NTTドコモ) (2015(平成27)年1月より開始予定)
(KDDI)
(イー・モバイル)
800MHz帯
携帯電話
900MHz帯
携帯電話
1.2GHz帯
アマチュア無線
1.4GHz帯
携帯電話
1.5GHz帯
携帯電話
1.7GHz帯
携帯電話
FOMAプラスエリア
イー・モバイル
1.9GHz帯
PHS
2.1GHz帯
携帯電話(IMT-2000)
2.4GHz帯
無線LAN
Bluetooth
IEEE 802.11b
IEEE 802.11g
アマチュア無線
2.5GHz帯
高速データ通信サービス(Broadband Wireless Access、BWA)
WiMAX Release 1.0
UQ WiMAX
WiMAX Release 2.1
WiMAX 2+
3.5GHz帯
LTE-Advanced
など (※予定) (※現在は別用途で使用中)
センチメートル波
(SHF)帯
5.2〜5.8GHz帯 (
5GHz帯
)
無線LAN
IEEE 802.11a
5.6GHz
アマチュア無線
10GHz帯
アマチュア無線
11GHz帯
BS
放送
12GHz帯
CS
放送(
スカパー!
)
難視聴地域用の地上波テレビ放送
携帯電話機
携帯電話機はその特徴から国際的な規約が存在する。
3GPP周波数
(3GPPによる)
Band Class
(3GPP2による)
アマチュア無線
アマチュア無線の周波数帯は
アマチュアバンド
とも呼ばれる。
(3級)と書かれたものは
第三級アマチュア無線技士
以上、(2級)と書かれたものは
第二級アマチュア無線技士
以上のアマチュア無線技士資格が必要である。
LF帯
135kHz帯
HF帯
1.9MHz帯
(前半1.8MHz帯は主として国外、後半1.9MHz帯は主として国内での通信用)
3.5MHz帯
(主として国内での
ラグチュー
用)
3.8MHz帯
(
DX
用)
7MHz帯
(短波帯で最も人気のあるバンド)
10MHz帯
(2級)
14MHz帯
(2級)
18MHz帯
(3級)
21MHz帯
24MHz帯
28MHz帯
VHF帯
50MHz帯
144MHz帯
UHF帯
430MHz帯
1200MHz帯
2400MHz帯
SHF帯
5600MHz帯
10.1GHz帯
10.4GHz帯
24GHz帯
ミリ波帯
47GHz帯
77GHz帯
135GHz帯
249GHz帯
この他、「4630kHz」というものがある。電信のみ可能な、災害時などにつかう非常呼出し専用周波数である。電信のみなので、第三級アマチュア無線技士以上の資格が必要。
テレビ
テレビ
を参照。
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