哺乳類
読み:ほにゅうるい

 脊索動物門のなかの哺乳綱に属する動物の総称。
目次

情報

分類
 詳細は哺乳綱を参照。

概要
 約2億年前、両生類より進化して登場した。
 現存する動物の中で、ヒトなどが代表である。

特徴

主な特徴
 主な特徴は次の通り。

発生生物学

血液型
 哺乳類は両生類から進化した。
 両生類にはA型、B型、AB型があるとされ、哺乳類も同様だが、進化の途中でO型が誕生した。
 ただし両生類の特徴を全て受け継いでいるわけではなく、種ごとに様々あるようである。
 人間の場合、当初はA型のみで、後にA型から遺伝子欠損による突然変異でO型が産まれ、更にその後、A型からB型が産まれ、結果としてAB型もこの時に誕生したとされている。

性染色体
 哺乳類の性決定様式はオスヘテロ型である。


 大脳皮質のうち、哺乳類になってから大脳新皮質を獲得した。
 大脳新皮質は大脳皮質の最も新しい構造で、特にヒトで著しく発達し、これによって知能を実現している。

腎臓

構造
 脊椎動物腎臓前腎中腎後腎がある。発生学的には、その名の通り前腎・中腎・後腎の順に生じ、後のものができると前のものが退化する。
 両生類の頃は中腎が機能していたが、哺乳類になると中腎は退化し、後腎が機能するようになる。
 哺乳類は二つの腎臓を持つが、これは淡水魚から両生類が進化し、そして哺乳類に進化したためと考えられている。淡水魚は体内のイオン濃度を維持するため、大量に体内に入ってくる水分を積極的に体外に排出する必要があり、そのために強力な腎臓機能を必要としたのである。

濃縮機能
 哺乳類の場合、鳥類爬虫類の腎臓よりも遥かに浸透圧の高い尿、つまり高張尿を作ることが可能な腎臓を有している。このため哺乳類は、高濃度の塩を含む尿を排出することで、過剰に水分を失わずに余分な塩分を体外に排出し、ホメオスタシスの維持を可能としている。
 魚類の頃は周囲に水が大量にあるため尿の量でこれをカバーしていたが、陸上生物である哺乳類の場合は摂取できる水の量に限りがあるため、このように進化したのである。
 具体的には、魚類の殆どはアンモニアをアンモニアのまま排出するが、両生類になると尿素に変換して水と共に液体として排出する方法を獲得、哺乳類もこの性質を継承した。哺乳類は、肝臓にある尿素回路を用いてアンモニアを尿素に変えてアンモニアを除去する。
 哺乳類と同様に両生類から進化した爬虫類の場合は、アンモニアを尿酸に変換する尿酸排出を獲得し、無駄に水分を失わずにアンモニア排出を可能として陸上生活に適応した。

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